新たな土量管理ソリューションの登場
東海エアサービス株式会社が新サービス「土量計算.com™」を提供開始しました。このサービスは、土木・建設業界での大きな課題である「土工事費の増大」と「工期の延長」という二つの問題を解決することを狙っています。
土量管理の課題とは
建設現場では、計画通りに進まない土量に悩まされることが多く、ある造成工事現場では、見積もりよりも1,000立米以上も多くの土砂が出てしまいました。その結果、予算オーバーは避けられず、工期も2週間延長され、発注者とのトラブルも発生しました。これは土木・建設業界では決して珍しくない問題です。人的リソースの不足や、従来のアナログな測量手法では確度の高い土量把握が難しく、手戻り工事やコスト超過が頻発しています。
新しいアプローチ
そこで、土量管理の効率化を目的に、ドローン測量と3D解析技術を駆使した新サービス「土量計算.com™」が開発されました。既にいくつかの現場で試験運用が行われ、コストを25%から30%削減、工期も10日以上短縮する結果が出ています。
主要機能
- - 高精度な測量: ドローンと3D解析を活用し、広範囲を短時間で高精度に測量。
- - 施工計画の最適化: 残土処理費用やダンプ輸送回数を最小限に抑制。
- - 官庁・民間工事対応: 共に必要な書類作成やレポートをサポートし、トラブルを防止。
- - ワンストップサービス: 測量から施工計画、法規への対応まで一貫して支援。
実績と導入事例
例えば、ゼネコンA社は、土量計算の精度不足から毎回多くの残土が出ていた問題に直面しました。しかし、3D解析による土量の正確な把握で、ダンプ輸送回数を2割削減し、5日間工期を短縮、300万円のコストを削減しました。
また、公共工事のB社では、土量レポート作成の煩雑さがトラブルの元でしたが、「土量計算.com™」の導入で書類作成がスムーズになり、担当者の残業も大幅に減少したとのことです。
コストと工期の比較
導入前のコストは1200万円でしたが、導入後は900万円(300万円の25%削減)。工期も60日から45日へと15日間の短縮が実現されています。
提供の流れ
「土量計算.com™」は、まず現地調査を行い、現場の状況に応じた測量手法を決定します。次に、3Dモデルを元に土量を算出し、法令や自治体仕様に合わせたレポートを作成します。その後、最適な施工プランを提案し、導入後も追加のサポートを行い、コストと工期を最小化します。
今後の展望
東海地方から全国へ拡大し、BIM/CIMとの連携も進めていく計画です。環境への配慮にも力を入れ、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。
まとめ
「土量管理は建設現場のコストと工期を直接左右する重要なテーマです。土工事をスムーズにし、ストレスを軽減するために、私たちは日々進化し続けます」と、代表取締役の國本洋輔氏は話しています。「土量計算.com™」は、今後の建設業界において注目すべき新サービスになるでしょう。