新城市でのメタワーク実証実験、未来の働き方を探索する

新城市での新しい働き方「メタワーク」実証実験

愛知県新城市が注目を集めています。2025年8月より、ウフルと名古屋大学が手を組み、仮想空間を利用した新たな働き方「メタワーク」の実証実験をスタートします。このプロジェクトは、地方都市が抱える人口減少や高齢化といった課題に対処することを目指しています。

地域の現状と必要な改革

地方都市が直面する慢性的な人口減少と高齢化問題は、地域経済に深刻な影響を与えています。特に若年層の流出は、地域社会の活力を失わせる大きな要因です。この状況を鑑みた本実証実験では、地域に根ざした新しい働き方を模索し、都市部や海外とのつながりを持つ労働モデルを創出していきます。

実証実験の詳細

実験は、新城市の勤労青少年ホームで行われ、2025年8月25日から9月7日までの期間に実施されます。実験時間は毎日9:00から19:00で、1回60分のセッションが設けられています。参加対象は、18歳から65歳までの市民で、事前予約制で、参加謝礼も用意されています。

実験内容は、VRゴーグルとコントローラーを用いて遠隔地にあるロボットアームを操作するものです。このような手法を通じて、仮想空間での労働「メタワーク」の実現可能性を検証します。

地域との連携

実証実験は、新城市の住民も参加できる形で進められ、地域における新たな働き方の可能性について共に考えていきます。将来的には、遠隔地での物流倉庫や工場での業務にも応用されることが期待されています。

組織と技術の連携

本事業は、内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム」に基づいて実施され、名古屋大学が主導します。ウフルは、仮想空間と実環境をつなぐためのIoT・クラウド基盤の構築および運用支援を担います。このプロジェクトには、トヨタテクニカルディベロップメントや産業技術総合研究所など、多数の企業や団体も参画しています。

ウフルの取り組み

株式会社ウフルは、2014年からノーコードやローコード手法を用いたIoTシステムの研究開発を推進してきました。今後のメタワーク実証実験でも、直感的に操作できるツールを活用し、専門知識が無くてもアプリやシステムを構築できる環境を整えていきます。

ウフルの理念は、「テクノロジーと自由な発想で、持続可能な社会を創る」。この理念の下、地域社会の経済的な発展と課題解決を目指した取り組みを続けています。