埼玉県和光市とクラッソーネが空き家対策で連携!地域活性化の新たな一歩
埼玉県和光市と株式会社クラッソーネ(愛知県名古屋市)が、新たに「空き家除却促進に係る連携協定」を締結しました。この取り組みは、全国的な社会問題となっている空き家の増加に対処し、地域の安全で安心なまちづくりを実現することを目的としています。
近年の空き家問題とは
最近の調査によると、全国での空き家数は900万件に達し、空き家率は13.8%と、過去最高を記録しています。埼玉県内でも、賃貸や売却用を除いた空き家は約13万5,800戸に増加しました。特に和光市では、実態調査の結果208棟の空き家が確認され、これに対する対策が急務となっています。
和光市の空き家対策
和光市は、空き家に関する問題を解決するため、令和7年3月に「和光市空家等対策計画」を策定。そこで掲げられているのは、相談体制の強化や適正な管理の促進、そして所有者への多様な選択肢の提供です。この計画を実現するために、クラッソーネとの連携が進められています。
クラッソーネについて
株式会社クラッソーネは、解体工事に特化したDXプラットフォームを運営しており、全国に2,200社以上の専門工事会社と施主をマッチングしています。これまでに累計16万件以上の利用実績があり、空き家対策のための新たなIT技術やデータを導入しています。特に「すまいの終活ナビ」や「解体費用シミュレーター」などのサービスを通じて、公民連携による空き家対策を推進しています。
具体的な取り組み内容
今回の連携協定に基づく具体的な取り組みは次の通りです:
1.
すまいの終活ナビの紹介:解体の概算費用や土地売却査定価格を提示し、所有者の意欲を引き出します。
2.
空き家価値査定シートの活用:建物情報を基に、管理コストや解体費用をまとめたレポートを作成し、所有者へ提供します。
3.
啓発フライヤーの配布:空き家解体の進め方に関する情報を提供し、所有者の理解を促進します。
4.
相談窓口の整備:市民や空き家所有者からの相談に応じ、情報提供やサービスを活用していきます。
地域の活性化に向けて
和光市の柴﨑市長は、今回の協定の意義を「除却という選択肢をすることで、空き家の課題解決に寄与したい」と述べています。また、自社のCEOである川口氏は、「街の循環再生文化を育む」とのビジョンを掲げ、空き家問題の解決に向けた協力体制を強調しています。
まとめ
今回の連携は、単なる空き家対策にとどまらず、地域の持続的な活性化へとつなげる大きな一歩です。IT技術を駆使した適切な管理や処分が進められる中、和光市が今後どのように変化していくのか、地域住民の生活がより豊かになることが期待されます。空き家問題は決して単独の課題ではなく、地域全体に影響を与える問題であり、協力を通じて未来に向けた積極的な取り組みが進められます。