名古屋市科学館特別展「鳥」
名古屋市科学館にて、2025年3月15日から6月15日まで開催される特別展「鳥~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~」が注目を集めています。本展は国立科学博物館(東京)で初めて開催された鳥類をテーマにした展覧会をもとにしていますが、名古屋ではさらに地域に根ざした展示が行われる予定です。
この特別展では、400点以上の標本を通じて、鳥類特有の身体構造や生態を紹介し、それぞれの進化の過程を解説します。鳥好きの方から、あまり詳しくない人まで、すべての方が楽しめる内容となっています。
展示の魅力
【魅力1】圧巻の400点以上の鳥の標本
本展示では、一般に身近な鳥から珍しい鳥、さらには絶滅した種まで、多種多様な鳥類の標本が展示されます。これにより、鳥の魅力を存分に感じることができます。また、鳥が持つ不思議な生態に触れることで、より深い理解を得ることができるでしょう。
【魅力2】最新のゲノム解析による新しい視点
ゲノム解析による研究を基に、鳥類に新たなアプローチを行います。「ハヤブサはタカよりインコに近い!」という視点や、 hemispheric divergence に基づく鳥類進化の謎にも迫ります。会場全体を分類学上の「目」ごとに配置し、聞き手が納得できるようなかたちで解説します。
【魅力3】見応え満点の特集コーナー
本展には「絶滅」「翼」「猛禽」「ペンギン」「フウチョウ」といった5つの特集が用意されています。さらに、「鳥のひみつ」コーナーでは、サギ類の多様な採食方法などを紹介。特に、ペラゴルニス・サンデルシの生体復元モデルは日本初公開で、その大きさに圧倒されること間違いなしです。
【魅力4】絶滅危惧種や貴重な標本も展示
本展ではすでに絶滅した種や絶滅危惧種の標本も展示されます。「キタタキ」や「トキ」など、環境保全の重要性を考えるきっかけにもなるでしょう。また、ゲノム解析を通じて、新たに日本固有種と認められた鳥たちも揃い、観察する絶好の機会となっています。
【魅力5】名古屋にちなんだ鳥との関わり
名古屋展では、名古屋コーチンの歴史や地域の野鳥保護活動にも焦点を当てています。具体的には、名古屋コーチンを生み出した元尾張藩士の養鶏場を描いた「海部養鶏場百分之一図」や、藤前干潟での鳥との関わりについても紹介します。
開催概要
- - 開催期間: 2025年3月15日(土)~6月15日(日)
- - 開館時間: 9:30~17:00(入場は16:30まで)
- - 休館日: 毎週月曜日、第3金曜日、5月7日(水)(ただし、5月5日(月・祝)は開館)
- - 開催場所: 名古屋市科学館(愛知県名古屋市中区栄二丁目17番1号)
- - 入場料: 一般1800円、高大生1000円、小中生500円(前売りで各200円引き)
この特別展は、鳥が持つ多様性と進化の奥深さを再発見する絶好のチャンスです。ぜひお見逃しなく!