名古屋市薬剤師会との提携で進化する尿がん検査「マイシグナル」の普及

Craifと名古屋市薬剤師会が手を組む

Craif株式会社は、名古屋市薬剤師会との提携を発表しました。この新たな協力関係により、尿がん検査「マイシグナル」が名古屋市内の薬局を通じてより多くの人々に届けられることとなります。今回の取り組みでは、地域住民が手軽に健康を管理できる環境を整えることが狙いです。

背景と課題

がんは日本人の死因の第一位に位置しており、早期発見と予防が命を救うカギとされています。特に、医療機関が身近でない地域の住民にとって、薬局という利便性の高い場所で健康サポートを受けることは非常に重要です。Craifは名古屋大学発のベンチャー企業であり、地域のニーズに応える形で事業を展開しています。今回の提携により、さらに多くの人々が医療検査を受けやすくなることを目指しています。

提携の詳細

Craifと名古屋市薬剤師会の連携により、名古屋市内の薬局を通じて「マイシグナル・スキャン」の普及を進める活動が行われます。このプログラムにより、住民は自宅近くの薬局で簡単に検査キットを購入し、自分の健康状態を詳しく知ることができるようになります。

社会的な意義

1. 健康意識の向上: 薬局を健康管理の拠点とすることで、住民の間で健康に対する意識が高まることが期待されています。定期的な検査を受けることで、早期にリスクを把握し、健康な生活を持続するための手助けができるのです。

2. がん対策の包括的サポート: 「マイシグナル」シリーズは、マイクロRNA技術とAIを活用し、高精度な評価を実現します。尿や唾液を用いた検査を通じて、予防から早期発見までの一貫したサポートを提供し、地域全体で「早期発見と予防」の意識を共有していきます。

今後の展開と地域貢献

名古屋市薬剤師会との提携を出発点として、まずは市内における「マイシグナル」の導入を進めていきます。さらに、名古屋市以外の他の地域や自治体との連携も視野に入れ、地域ごとに異なる健康課題に対応したサービスの展開を目指しています。

マイシグナルシリーズについて

「マイシグナルシリーズ」は、がんリスクを評価する各種検査で構成されています。これには、尿と唾液を採取するだけで行える「マイシグナル・スキャン」や、がんに関連する遺伝子に特化した「マイシグナル・ナビ」などがあります。体に負担をかけずに点検できる仕組みが整っているのが特徴です。

Craifの企業ビジョン

Craifは2018年に設立された名古屋大学発のベンチャー企業です。尿などの体液から病気に関する生体物質を高精度で検出する技術「NANO IP」を保持しており、がんの早期発見や個別化医療の実現を目指して日々研究に取り組んでいます。加えて、「すい臓がん啓発プロジェクトpowered by マイシグナル」を発足し、がんに関する啓発活動にも力を注いでおります。