シーイーシー、製造業向けのAIエージェント構築支援を発表

シーイーシーが新たなAIエージェント構築支援を提供

株式会社シーイーシー（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：姫野貴）は、製造業向けに特化した『AIエージェント構築支援』を2025年12月18日より提供開始します。このサービスは、データ整備から企画、開発、導入、運用までをトータルにサポートし、データ活用の推進を目指します。お客様のAI成熟度に応じた段階的な支援を通じて、「使い続けられるAI」の構築を実現することが狙いです。

1. 背景

最近、AI技術の進化は急速に進んでおり、多くの企業が自律的に業務を行うAIエージェントの導入を進めています。しかし、効果を最大限に引き出すためには現場の情報に基づいた丁寧なヒアリングと継続的なパーソナライズが不可欠です。シーイーシーは製造業において長年の経験を積んできたため、これらのニーズに応えるために特化したサービスを提供できると考えています。

2. AIエージェント構築支援サービスの詳細

『AIエージェント構築支援』は、以下の3つのメニューで構成されています：

1. 企画支援
導入目的や活用領域を明確にし、企業のAIリテラシーに見合った導入策を検討します。

2. 構築支援
お客様の現状に応じたAIエージェントの設計、開発、導入を行います。

3. 運用支援
生成AIやAIエージェントの業務への定着を目指し、継続的な改善と教育を支援します。

このように、企画段階から運用に至るまで一貫した支援が行われます。

3. 対象となる部門例

本サービスの対象となる部門には、以下のような業界や部門が含まれます：

- モビリティDXを担う車載システム開発部門
- 製造技術を変革する製造DX部門
- IoTを活用した家電のUX・製品企画部門
- デジタルエンターテイメント関連のゲームや映像制作部門

4. 活用例

シーイーシーの『AIエージェント構築支援』を利用した具体例には以下があります：

- 生産工程におけるプロダクト品質管理

AIにより不良品情報を学習し、異常の検出を行い、初期対応をすることで時間短縮と品質の安定化を図ります。

- 業務ノウハウの継承とトレーニング支援

「見て覚える」熟練者の技能をAIが習得し、若手技術者への教育に役立てることでコストを削減します。

- 設備の劣化検知と保全作業指示の自動化

AIが振動や温度といったセンサーデータを監視し、異常を検知した際には対処方法を提案します。そして、その情報を学習し続けることで業務改善を図ります。

- チャットによるお問い合わせ対応

ユーザーからの問い合わせにAIが対応することで業務の属人化を解消し、標準化を進めます。

5. 提携サービスと今後の展望

シーイーシーは「Facteye」と連携し、AIチャットによるヘルプデスク対応の強化も行っています。これにより、工場の設備の稼働監視や実績管理におけるユーザーの利便性が向上する見込みです。

さらに、シーイーシーは2027年までにデータ・AI関連事業で売上高40億円を目指しており、AIエージェントの導入対象範囲を拡大する計画を持っています。これにより、製造業におけるAI技術の価値を最大限に引き出し、持続可能なビジネスの成長を実現することを目指しています。

今後、製造業でのAIエージェント導入が広がることで、新たな業務革新と生産性の向上が期待されます。製造データの利活用が進む中、シーイーシーの「AIエージェント構築支援」がどのように進化していくのか、今後の展開が期待されます。