NIPT受検後の心理的負担とサポート体制の必要性
近年注目を集める新型出生前診断(NIPT)では、妊婦たちがさまざまな期待や不安を抱えて受検しています。その一方で、受検結果によって生じる心理的負担がどのような影響を持つかについての調査が行われました。この調査結果は、NIPT受検者の約8割が陽性判明後の間に「不安・孤立感」を抱えていたことを示しています。
調査の背景と目的
東京都港区にある医療法人社団ミネルバが実施した調査では、NIPT受検経験のある女性349人を対象に、その受検後の心理的サポートの必要性について情報が収集されました。NIPTの重要性はますます高まっていると同時に、受検者が直面する心理的課題への認識が不足していることが浮き彫りになりました。
受検理由とその実態
調査によると、NIPTを受検する理由のトップは「高齢出産によるリスクの懸念」であり、次に「遺伝疾患のリスク把握」や「不妊治療の後の妊娠を慎重に確認したい」というニーズがありました。つまり、多くの妊婦はNIPTに対して高い期待を持っており同時に、不安も感じているのです。
検査結果に関して、約78.8%が陰性であった一方、16.0%が陽性となりました。特に注目されるのは、陽性結果を受けた後の相談体制の不足で、4人に1人が適切な相談窓口を持たずに受検しているという実情です。これは、受検者がNIPTの結果をどのように解釈し、次のステップをどう踏むかにおいて大きな課題を抱えていることを示しています。
不安や孤立感の実態
調査結果によると、NIPT受検後に感じた不安や孤立感について、81%が「とてもあった」または「ある程度あった」と回答しました。特に「陽性だった場合を考えて怖かった」や「相談できる相手がいない」という声が多く寄せられています。この孤立感は、検査から確定検査までの長い待機時間を通じても悪化しているようです。
調査によれば、陽性判明後に確定検査を受ける医療機関を探す際に、41.1%が受診断された医療機関から断られるか、適切に紹介されなかったと報告しています。多くの場合、妊婦は不安なまま専門機関を自ら探さなければならないため、精神的負担は計り知れません。
受検者が求めるサポート体制
調査の結果、NIPT受検者からは陽性判明後に希望するサポートとして「同じ施設内での確定検査の実施」が最も多く、続いて「不安時の精神的サポート」や「専門医からの丁寧な説明」が求められていることがわかりました。このことは、受検者が陽性結果を受けた後に必要なサポートを感じていることを示しています。
特に、ミネルバクリニックはこのニーズに応えるべく、産婦人科を併設しNIPTから確定検査までを同じ施設で完結するワンストップ体制を構築しました。これにより、受検者は心理的な安心感を得られ、予約や手続きの手間を省くことができるのです。
まとめ
今回の調査から、NIPTを受ける妊婦が直面する心理的課題が明らかになりました。特に、陽性判明後のサポート体制が不足していることが浮き彫りになり、受検者が求める一貫性のあるサポートの重要性が強調されています。医療機関は、このような声に耳を傾け、より充実した心理的支援を提供することが求められています。すべての妊婦が孤立することなく、新たな命と向き合える環境を整えていく必要があります。