兵庫ひまわり信用組合がAI導入で不動産評価業務を効率化
兵庫ひまわり信用組合は、株式会社ホームズの最新技術を駆使した新しい不動産自動評価システムを導入しました。このシステムは、これまで手作業に依存していた不動産評価業務を自動化し、業務効率を大幅に向上させることを目的としています。
不動産自動評価システムの背景
兵庫ひまわり信用組合は、営業店において情報収集や評価依頼書作成に時間を要し、特に経験の浅い職員には業務負荷が大きいという課題を抱えていました。また、本部では少人数で評価業務を行っており、経験豊富な職員に依存する場面が多く見受けられました。これにより、ノウハウが属人化し、業務効率が下がる懸念がありました。
このような課題を解決するために、ホームズの不動産自動評価システムの導入が決定されました。このシステムでは、AIに基づいて自動でデータを収集し、地図情報を活用することで、評価業務の精度と迅速性を両立させることが可能になります。
システムの導入によるメリット
不動産自動評価システムがもたらす主な効果は、以下の3つに大別されます。
1.
安定した評価を実現
AIによる自動データ取得によって、従来約60分かかっていた評価作業が、わずか5分で完了するようになりました。評価レポートや不動産担保調査書も自動生成されるため、業務がスムーズに進みます。
2.
高い正確性を保持
組合の独自ルールや基準をシステムに組み込むことで、高精度な評価を一貫して提供できるようになりました。これにより評価プロセスの標準化も進み、誰でも一定の品質で評価業務が行えます。
3.
業務負荷の軽減
従来の数日かかっていた評価作業が短時間で済むようになり、営業店の顧客対応の効率も向上。さらに、本部の業務負荷も軽減され、職員がより多くの時間を顧客対応に充てられるようになりました。
コメントと展望
兵庫ひまわり信用組合の融資部長、金明浩様は導入後の効果を次のように述べています。「スピードと説明責任の両立は不動産担保評価における重要な要素です。システム導入により、処理時間が大幅に短縮され、若手社員でも高品質な評価ができるようになりました。また、業務の可視化と標準化はOJT教材にも役立っています。」
同信用組合は2025年から第7次中期経営計画をスタートするにあたり、DX推進をビジョンに掲げており、今後は与信審査プロセスや担保台帳とのシステム連携を進みつつ、業務のさらなる効率化を目指していく方針です。
ホームズについて
株式会社ホームズは、1992年に設立され、法務に特化したシステム化を進めてきました。AI技術を基盤に、様々な業務効率化のためのソリューションを提供しており、特に不動産評価業務においては、その技術力が高く評価されています。お客様のニーズに応じた柔軟な対応ができる点も、同社の大きな強みとなっています。
不動産自動評価システムの特徴
このシステムは、金融機関特有の不動産担保評価業務を効率化するために設計されており、選択した物件について自動でデータを計測し、必要な情報を瞬時に提供します。また、システムは従量課金制を採用しているため、初期投資を抑えながら導入することが可能で、企業のニーズに合わせた柔軟な提供が期待できます。
兵庫ひまわり信用組合は、この新たなシステムを活用することで、顧客サービスの質を向上させ、より良い融資環境を築いていくことでしょう。