新たな取り組み
2025-11-11 10:53:08

サイバーセキュリティ強化に向けた新たな取り組み

サイバーセキュリティ強化に向けた新たな取り組み



ブロードバンドセキュリティ株式会社(以下、BBSec)と兼松エレクトロニクス株式会社(以下、KEL)の両社は、自動車産業におけるサイバーセキュリティの強化に向け、独自の取り組みを始めました。この協力により、タイの自動車部品製造業者とそのサプライチェーンを構成する商社に対して、TISAX®(Trusted Information Security Assessment Exchange)認証の取得と運用支援を共同で提供します。

TISAX®認証の重要性



近年、製造業を狙ったサイバー攻撃の増加が報告されており、日本国内でも製造現場とITの接続が進む中、セキュリティ対策の必要性が高まっています。TISAX®は特に自動車産業向けに設計された情報セキュリティの認証制度であり、ISO/IEC 27001を基盤に、自動車業界特有の情報保護やデータプライバシーの観点が強化されています。これにより、製造業のみならず、自動車業界のサプライヤーやサービス事業者においても、共通のセキュリティ基準が求められるようになっています。

TISAX®システムでは、審査結果が共通ルールで相互に参照、共有できるため、企業間での均一なセキュリティ水準の確保が可能となります。これは、製造業者だけでなく、取引先となる商社やサービス業者にも大きな影響を及ぼします。

さらなるセキュリティへのニーズ



最近では、欧州の自動車OEMとの取引においてTISAX®適合が必須となるケースが増加しています。設計図や試作データ、品質関連情報などを扱う商社にとって、TISAX®認証を得ることは今後のビジネスチャンスを開く鍵となります。これにより、セキュリティの確保が取引の前提要件となり、取引先への信頼性も向上します。

BBSecとKELの協業により、タイの現地法人において日本語、英語、タイ語でのサポート体制が整っており、現場調査から運用実装、さらには審査前の質疑応答まで、トータルに支援を行います。これにより、対象企業は速やかにTISAX®認証を取得し、取引の信頼性を高めることが期待されています。

営業現場での実績事例



具体的なユースケースとしては、欧州OEM向けに設計図面や品質データを扱う商社が、TISAX®ラベルを取得することで業務の受発注をスムーズに進められるようになります。また、製造委託やIT運用、物流などを行うサービス事業者は、機密情報の取り扱いが証明されることで、入札やベンダー登録において優位性を得る可能性があります。

さらに、海外拠点の統制を強化し、本社の運用基準を遵守しつつ、拠点ごとにTISAXの基準に基づいた業務運用が実行できる環境が整います。

今後の展望



BBSecは「便利で安全なネットワーク社会を創造する」というビジョンに基づき、経営方針の中でサプライチェーンを狙った攻撃への対策を位置づけています。TISAX支援を通じて、既存の事業を拡大し、収益性向上を図る方針です。KELとの協業はこの流れをさらに加速させ、国際市場におけるセキュリティと運用支援を強化していくことでしょう。

2023年11月には資本業務提携が締結され、共同でITソリューションの開発を進めています。これにより、より洗練されたセキュリティ対策と高い顧客満足を実現し、欧米とアジア各国の拠点間での連携も強化されます。

まとめ



BBSecとKELの提携により、タイの自動車産業向けのTISAX®認証支援が開始されます。これにより、業界全体のセキュリティが強化され、企業の取引確度向上が期待されます。サイバーセキュリティの重要性がますます高まる中で、両社の取り組みは業界のモデルケースとなりうるでしょう。


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