名古屋大学発のAIベンチャーが資金調達を実施!
愛知県名古屋市に拠点を置く株式会社トライエッティングが、日本政策金融公庫と名古屋銀行の協調融資により、約12.3億円という大規模な資金調達を実施しました。この結果、トライエッティングの累計調達額は、愛知エリアのスタートアップの中でも厚みを増すこととなります。
協調融資による珍しい資金調達
今回の調達は、日本政策金融公庫の中小企業事業と国民生活事業、さらに民間金融機関である名古屋銀行が連携した協調融資の形で行われました。このような形での資金調達は非常に稀であり、トライエッティングの将来的な成長性を評価するものとして注目されています。
特に、日本政策金融公庫が提供した「スタートアップ支援資金」という制度が活用され、条件を満たす企業としてトライエッティングが選定されました。この制度は、日本の経済成長と社会課題の解決を促進するスタートアップの成長を支援することを目的としているため、トライエッティングの技術開発とサービス拡大にとって心強い後ろ盾となるでしょう。
事業拡大の戦略
今回調達した資金は、トライエッティングが手掛ける「UMWELT」と「HRBEST」の事業拡大やサービスの提供体制強化に活用される見込みです。これにより、顧客が直面する課題の解決がさらに加速され、社会全体の課題解決にも寄与することを目指しています。特に、AIを活用した効率化や自動化により、人手不足や生産性向上といった社会的な課題に挑む姿勢が評価されています。
代表のコメント
株式会社トライエッティングの代表取締役社長、長江祐樹氏は、「私たちの取り組みが評価され、大きな期待が寄せられていることを嬉しく思います。名古屋地区のスタートアップとして、地域の発展に寄与できるよう、さらなる事業拡大と価値の提供に努めてまいります」と語っています。
トライエッティングの製品
トライエッティングが提供する「UMWELT(ウムベルト)」は、プログラミングなしで簡単にデータ分析と自動化が可能なノーコードDXツールです。このツールを利用することで、売上や生産計画、人員配置の最適化を実現し、業務効率化を推進します。また、「HRBEST(ハーベスト)」は、自動シフト作成を行うAIツールであり、複雑なシフト管理を容易にする製品として、特に飲食業やサービス業での利用が期待されています。
企業情報
株式会社トライエッティングは、名古屋大学発のベンチャー企業としてスタートし、需要予測や売上予測、勤務シフト作成などの業務をAIで自動化する技術を提供しています。設立は2016年6月で、経営陣は名古屋地域での影響力を強化し、多くの業種での業務効率化に貢献することを目指しています。トライエッティングの技術は、製造業、飲食業、旅行業、物流業、不動産など、さまざまな業種に対応可能です。
今後もトライエッティングの動向に注目が集まります!