NIPT検査での陽性判定後に寄り添う医療の必要性
NIPT(新型出生前診断)検査で陽性判定を受けた妊婦やその家族は、不安と緊張の中で日々を過ごすことになります。確定検査に進むまでの待機期間は特に心理的な負担が大きく、正確な情報や支援が必要となります。医療法人社団ミネルバが行った調査によると、医師の9割以上が「一貫体制に意義がある」と回答しました。この一貫体制とは、NIPTから確定検査、さらには産婦人科診療までを同じ施設で受けられる体制のことです。
NIPT検査陽性がもたらす不安とは?
NIPT検査で陽性判定が出た場合、妊婦や家族は様々な不安を抱えることになります。調査結果からは、最も多く挙げられた不安の根源が『結果が正しいかどうか(偽陽性・偽陰性の可能性)(53.3%)』でした。次いで『胎児の健康状態や今後の見通しについて(45.3%)』や『家族間での意見の相違への不安(33.7%)』が挙がりました。このように、検査の正確性に関する不安が根強く存在していることが分かります。
また、NIPTの結果判定後、確定検査を受けるまでの待機期間も大きな心理的負担をもたらす要因です。9割以上の医師がこの待機期間を「非常に心理的負担になる」と感じており、身体的なケアだけでなく、精神的なサポートも不可欠だと強調されています。
不安を軽減するための重要な要素
心理的な負担が掛かる中で、NIPT検査後に不安を軽減するためには、どのような要素が求められるのでしょうか。調査によると、『NIPT検査後、確定検査までスムーズに進める体制が整っていること(49.7%)』が最も重要視されています。また、診療の流れの明確さや情報の正確さも必要不可欠です。このような体制が整っていれば、妊婦や家族は安心感を得やすくなります。
一貫体制がもたらす安心感
NIPT検査から診療まですべてを同じクリニックで行う体制が、高い評価を受けている理由は明白です。医師へのインタビューからは、『非常に意義があると感じる(40.4%)』『意義があると感じる(55.3%)』といった声が多く聞かれました。この体制により、医療の信頼性や継続性が保たれ、不安感も軽減されるとの見解が示されています。
一貫体制によるメリットとしては、確定検査の流れが明確であることや、同じ医師やスタッフによる継続的な診療が挙げられます。これにより、次のステップに進む際に安心感が得られるのです。さらに、出産後の支援やケアに関する情報もスムーズに共有できるという利点があります。
地域医療との連携とその効果
一貫体制が整うことで、地域医療や他の施設との連携も強化されると考えられています。多くの医師が「地域医療や他施設との連携において、有効だと思う(95.5%)」と回答したことからも、実際にその効果が期待できます。地域の産婦人科や小児科への紹介がスムーズになり、妊婦やその家族への説明が一貫して行き届くという点も非常に重要です。
ミネルバクリニックの役割と今後の展望
現在、ミネルバクリニックでは産婦人科を併設し、妊婦さんがNIPT検査から確定検査、産婦人科診療までを一貫して受けられる体制を整えています。これにより、陽性判定後の不安な待機期間を最小限に抑えることが可能となり、安心して次のステップを踏めるようサポートを行っています。
さらに、ミネルバクリニックでは早期にNIPTを受けたいと願う妊婦に対しても、専門家によるカウンセリングを行っています。これにより、妊婦さんの「わからない」という不安を解消し、安心して検査を受けられる環境を整えています。
まとめ
NIPT検査陽性判定後には、妊婦やその家族が多くの不安や疑問を抱えることになります。そのため、医療機関においては、身体的なケアだけでなく、心理的なサポート体制を整えることが重要です。一貫体制の整備は、妊婦さんの不安を軽減し、出産準備や出生後の支援をスムーズに行うために不可欠と言えるでしょう。ミネルバクリニックはその一助となるよう、今後も取り組みを続けていきます。