愛知の老舗缶屋が生み出した新しい車両盗難対策グッズとは？

愛車を守る新定番、「AcarN(あかん)」のご紹介

愛知県の老舗缶メーカー、側島製罐株式会社が新たに発表した商品「AcarN(あかん)」は、愛車を守るためのリレーアタック防止缶です。この製品は、盗難に対する不安が高まる中、特に自動車が人気の地域である愛知県において、そのニーズに応えるものとなっています。

開発の背景

側島製罐は118年の歴史を持ち、様々な缶を製造してきました。「大事なものを守る缶」という理念のもと、お菓子や思い出の品を大切に保管できる商品を提供してきました。そんな中で、自動車のリレーアタックという新たな課題が浮上しました。愛知県は日本一の車両生産台数を誇る一方で、車両盗難も多発しています。特に、最近増加しているリレーアタックは、スマートキーの微弱電波を悪用した手法です。そこで、缶という身近な製品を使って、この問題に立ち向かうことを決意しました。

実証実験の実施

リレーアタックの防止として缶の効果が広がりつつありますが、その信頼性を確かめるため、側島製罐は厳密なテストを実施しました。名古屋市工業研究所において、外部からの電磁波の影響を受けない特殊な環境で、缶にスマートキーを入れた状態とそのままの状態で電波の強度を比較しました。驚くべき結果が得られ、日本製のサテン材で作られた缶がスマートキーの電波を効果的に遮断できることが確認されました。これにより、「AcarN(あかん)」が信頼できる商品であることが証明されたのです。

買う理由とギフトとしての魅力

側島製罐は、「AcarN(あかん)」が単に車両の盗難防止に留まらず、大切な人へのギフトとしても利用できるようにデザインを工夫しました。価格は税別1,200円で、マンダリンオレンジ、ハニーイエロー、アイスブルー、サボテングリーンの4色展開。これらの色は若者たちに人気の軽自動車にピッタリのカジュアルなイメージを持っています。この缶を贈ることが、受け取った人にとって、安全に愛車を使用するきっかけになればと願っています。

開発者の想い

この商品名には愛知の方言「アカン」を引用し、「車があかない缶」という意味を込められています。開発担当の伊東絵美さんは、「新車を購入する若者たちが安心して車を利用できる環境作りに貢献したい」と語ります。また、代表取締役の石川貴也さんは、「大事な人に思いを伝えるギフトとしても、愛車を守るためにもぜひご利用いただきたい」と、その願いを述べました。