日本金属とトヨタ自動車の共同特許について
日本金属株式会社(東京港区、社長:下川康志)は、トヨタ自動車株式会社(愛知県豊田市、社長:佐藤恒治)と共同で特許を申請したことを発表しました。特許は「セパレータ及びその製造方法」に関するもので、燃料電池の技術に関連しています。これにより、燃料電池の効率向上が期待されています。
燃料電池の重要性
燃料電池は、水素と酸素の化学反応を利用して電気を生成する装置です。この過程で、水が生成されることも特徴です。燃料電池は、環境に優しいエネルギー源として注目を集めており、今後の自動車産業を支える重要な技術としての役割を果たすことが期待されています。特に、今回の特許に関するセパレータは、電気を効率よく供給するための要素となります。
共同開発の背景
日本金属は、トヨタ自動車と共に表面処理技術の開発を進めており、その成果としてこの特許の申請に至りました。燃料電池向けのセパレータは、電気を集めて流す役割を担い、低接触抵抗が求められるため、その性能向上に向けた技術開発が進められています。この開発は、日本金属の第11次経営計画「NIPPON KINZOKU 2030」のビジョンに基づいて行われています。
環境への配慮
この共同特許は、「Near Net Performance」というコンセプトのもと、最終製品に求められる性能を素材レベルから実現することを目指しています。日本金属は、環境配慮型製品である「エコプロダクト」を推進し、地球環境にやさしい技術の開発に取り組んでいます。
技術の詳細
特許概要としては、以下のような内容が発表されています。
- - 発明の名称:セパレータ及びその製造方法
- - 公報番号:特開 2025-147500
- - 公報発行日:2025年10月7日
冷間圧延ステンレス鋼帯
日本金属では、冷間圧延ステンレス鋼帯を100%受注生産形式で提供しています。それぞれの顧客のニーズに応じた高品質な製品を生産し、様々な用途に対応しています。
詳細は
こちらでご覧いただけます。
板橋工場
特に板橋工場は、最先端技術を駆使したステンレス鋼帯・みがき特殊帯鋼の生産を行っています。これは、日本金属の歴史と技術力を象徴する拠点となっています。
製品情報は
こちらをご参照ください。
技術研究所
技術研究所では、お客様のニーズに応じた新技術の開発を進めており、様々な実験や調査が行われています。こちらも開かれた研究所として、皆様の訪問をお待ちしています。
詳細は
こちらで確認できます。
経営理念「NIPPON KINZOKU 2030」
日本金属は、「人と地球にやさしい新たな価値を共創するMulti&Hybrid Material企業」をビジョンに掲げ、新たな製品開発に取り組んでいます。多様な素材を活用し、最終製品に求められる性能を素材レベルから実現することを目指しています。
このように、日本金属とトヨタ自動車の共同特許は、持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩となるでしょう。新しい技術の進展が期待される中、今後の展開に注目です。