株式会社プロシップ、2025年3月期決算を発表
株式会社プロシップが、2025年3月期の決算を発表しました。この年度の業績は、売上高7,564百万円で前年同期比11.0%の増加、営業利益は2,309百万円、経常利益は2,431百万円、そして親会社株主に帰属する当期純利益は1,930百万円と、いずれも過去最高を達成しました。また、配当予想を1株当たり55円から63円に増配することも決定しました。
1. 業績の詳細
今年度の決算は、固定資産管理ソリューションが牽引しています。特に既存顧客へのバージョンアップと、インフラ業界における新規案件の推進が業績向上の要因です。大企業や中堅企業が求める業務効率化や経営管理の強化に寄与するソリューションを提供し、これが新しいシステム投資需要に結びついていると考えられます。
また、案件が大型化したことや、要因一人当たりの案件密度の高さも売上の増加に寄与しています。さらに、販売費と一般管理費の抑制にも成功し、結果として税金等調整前の当期純利益が増加しました。実際、法人税等が増加した一方で、賃上げ促進税制と研究開発税制の適用による負担税額の抑制が功を奏しました。
2. テクノロジーの革新
プロシップは、「ProPlus+」という新しいSaaSソリューションを導入し、リース会計基準の変更にも対応できる体制を整えています。これにより、固定資産管理のさらなる効率化が見込まれます。新製品の開発が順調に進む中でも、従業員への投資や報酬制度の見直しにも力を入れており、企業全体の生産性向上に寄与しています。
3. 配当予想の見直し
株主への還元方針として、プロシップは配当性向を40%超に保ちながら、さらなる利益還元を進める意向を示しています。2025年3月期の決算を受けて、当期純利益が大幅に増加したことから、配当予想を引き上げる決定を下したのです。これにより、株主にとっても嬉しいニュースといえるでしょう。
4. プロシップの今後
プロシップは、「Speciality for Customer」を企業理念に掲げ、固定資産管理分野で専門性の高いサービスを提供しています。すでにシリーズ累計5,454社が利用しており、国内外での導入実績も豊富です。今後とも市場ニーズに応える形で事業を展開し、さらなる成長を目指していく考えです。
2024年には、電力会社向けの新システム「ProPlus for Electric Power Company」も発表予定で、期待が高まります。プロシップから目が離せません。