未利用野菜資源の研究
2025-05-01 15:42:25

カゴメとキユーピーが連携!未利用野菜資源のバイオ炭化研究開始

カゴメとキユーピーが連携



愛知県名古屋市に本社を置くカゴメ株式会社と、東京都渋谷区のキユーピー株式会社が、未利用野菜資源をバイオ炭化する共同研究をスタートさせました。本研究は、野菜を扱う事業に注力する両社が、持続可能な農業の課題を解決することを目指しています。これにより、農業のサステナビリティを高めることが期待されています。

バイオ炭とは?



バイオ炭とは、植物性バイオマスを酸素の少ない状態で加熱し、炭化させたものです。この炭は土壌改良や炭素貯留に効果があり、通常の堆肥と比較して分解されにくく、長期間土壌中に留まる特性があります。これにより、持続可能な農業において重要な役割を果たすとされています。

研究の背景



地球温暖化の進行と農業における持続可能性の確保が求められる昨今、農林水産省は「みどりの食料システム戦略」を策定し、バイオ炭の農地施用を推進しています。これは、土壌改良効果や炭素の貯留効果を活かし、農地を持続可能なものにするための重要な一歩となります。しかし、野菜生産に伴う収穫残さや加工品の加工残さなど、未利用資源の有効活用が課題となっているため、カゴメとキユーピーはこの分野への取り組みをスタートさせました。

共同研究の目指すもの



共同研究には、以下の3つの目的があります。
1. 技術の確立
野菜の水分含有量を考慮した効率的なバイオ炭化技術を開発します。
2. 栽培特性の評価
野菜由来のバイオ炭が土壌に与える効果や作物の生育促進について検証します。
3. カーボンネガティブなモデルの確立
バイオ炭によるCO2の固定化と排出削減を進め、J-クレジット制度を活用した持続可能な事業モデルの形成を目指します。

今後の展開



研究は段階的に進められ、以下のステップが計画されています。
  • - バイオ炭化技術の確立
  • - バイオ炭施用時の栽培特性の評価
  • - バイオ炭サンプル製造
  • - バイオ炭テスト施用
これらの取り組みを通じて、未利用野菜資源の有効活用に貢献しつつ、土壌改良効果の向上やCO2削減を図っていく方針です。

会社概要



カゴメ株式会社


  • - 代表者: 山口 聡
  • - 所在地: 愛知県名古屋市中区錦3丁目14番15号
  • - 事業内容:調味食品などの製造・販売、種苗・青果物の仕入れ・販売

キユーピー株式会社


  • - 代表者: 髙宮 満
  • - 所在地: 東京都渋谷区渋谷1-4-13
  • - 事業内容:マヨネーズ、その他のソース類の製造販売

まとめ



カゴメとキユーピーの共同研究が進むことにより、未利用野菜資源の効果的な活用が期待されると同時に、持続可能な農業の実現に向けた重要なステップとなります。ぜひ、今後の進展にも注目していきましょう。


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