物流業界の最新動向を示すCREのレポート
株式会社シーアールイー(CRE)が発行した『倉庫・物流不動産 マーケットレポート(β版)Ver. 202503』が注目を集めています。このレポートは2025年1月末時点の市場データに基づき、各地域における賃貸倉庫の動向を詳細にまとめており、特に賃貸大型倉庫(10,000㎡以上)および賃貸中小型倉庫(1,000坪未満)の状況を反映しています。
各地域の市場動向
首都圏
首都圏の賃貸大型倉庫市場は旺盛な需要が続いているものの、供給がこれに追いついてしまい、空室率が増加しています。2025年1月末の空室率は10.58%で、前四半期比で1.44ポイント上昇しました。
関西圏
関西圏でも同様に需要が旺盛ですが、過去最大の供給が影響し、空室率は4.46%まで上昇しています。これも前四半期比で0.78ポイントの増加となっています。
中部圏
中部圏では以前からの需要が小休止し、既存の供給が多く、空室率は14.63%と増加傾向にあります。これは前四半期比で1.09ポイントの増加です。
九州圏
九州圏では、総需要は減少傾向にあるものの、新規および既存の倉庫の消化が進み、空室率は5.09%に低下しています。前四半期比で0.19ポイントの減少となりました。
中小型倉庫
首都圏の賃貸中小型倉庫市場では、事業縮小による退去が増加し、空室率が2.16%と上昇しています。前四半期比で0.72ポイントの増加が見られます。
今後の展望
CREはこのような市場動向を基に、四半期ごとにレポートを発行する予定です。各地域の動向を把握することで、倉庫の利用者や投資家にとって重要な判断材料となるでしょう。レポートに掲載されている情報は、CREが管理している約1,300物件、約48万坪のデータベースをもとにしています。
レポートの入手について
レポートの詳細やダウンロードは、CREの公式サイトから可能です。入手には会員登録(無料)が必要となります。
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会社概要
CREは、物流不動産に特化した管理会社であり、約1,600物件、約198万坪の不動産を管理しています。60年以上の業歴を生かし、開発からアセットマネジメントまでのトータルサービスを提供しています。物流適地における物流施設開発を積極的に推進しており、今後の成長が期待されます。
結論
データを基盤としたレポートは、まず各地域における倉庫の需給関係を理解する上で非常に重要です。これにより、投資家や事業者はより良い意思決定を行うことができるでしょう。CREの今後のレポート発行にも注目です。