浮世絵展「旅の難所」とは
豊橋市にある二川宿本陣資料館で、知る人ぞ知る江戸時代の浮世絵コレクション展『旅の難所』が2025年4月19日から6月8日まで開催されます。この展覧会では、江戸時代の旅人が直面した数々の難所、特に関所や川越、そして峠を描いた約70点の浮世絵作品が展示されます。
江戸時代、日本を旅することは決して簡単ではありませんでした。特に東海道においては、例えば箱根や新居に存在する関所が、旅人の通行を厳しく検閲しました。『入り鉄砲に出女』という言葉が象徴するように、旅をするためには多くの制約がありました。さらに、東海道の河川には多くの橋が架かっておらず、川を渡るためには船や蓮台を使わざるを得ない状況でした。そのため、川を渡ることは非常に困難であり、多くの旅人が不便を感じながら旅を続けたのです。
また、急な坂道が続く峠も、悪天候の際には旅人を悩ませる大きな要因でした。これらの浮世絵には、当時の旅人の目線がしっかりと反映されており、まるで江戸時代に戻ったかのような感覚を味わうことができるでしょう。
学芸員によるギャラリートーク
この展覧会では、特に興味深いのが学芸員によるギャラリートークです。4月26日(土)と5月21日(水)には、午後2時から各日開催されます。このトークでは、浮世絵の楽しみ方や制作過程など、専門家の視点から深い理解を得ることができます。どなたでも無料で参加できるので、この機会にぜひお聞き逃しなく。
五月人形展も同時開催
さらに、同じ期間中には『五月人形展』も行われます。端午の節句にちなんだこの展示では、江戸時代から現代までの多様な武者人形や五月飾りが展示されます。金太郎や鯉のぼりなど、子供たちの成長を願った人形たちを見ることで、元気をもらえること間違いなしです。
詳細情報
- - 会場: 豊橋市二川宿本陣資料館企画展示室
- - 会期: 2025年4月19日(土)~6月8日(日)
- - 開館時間: 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
- - 入館料: 一般400円、小・中・高校生100円(豊橋市内の70歳以上は無料)
- - 休館日: 毎週月曜日(但し4月28日・5月5日は開館)
これを機に、江戸時代の旅人の体験を感じながら、浮世絵の世界に触れてみませんか?パッケージされた現代の旅行とは異なる、苦しい中にも楽しさがあった江戸時代の旅があなたを待っています。ぜひ、館内でもご自身の足元で歴史を感じていただければ幸いです。
詳細は二川宿本陣資料館の公式サイトをご確認ください。 (https://futagawa-honjin.jp/event/5067/)
お問合せ先:
二川宿本陣資料館
住所: 豊橋市二川町中町65
電話番号: 0532-41-8580
是非、多くの方々の来館をお待ちしております!