次世代型店舗で試みる多機能搬送ロボットの革新
愛知県知立市に本社を置く株式会社FUJIが、埼玉県吉川市に新しくオープンした「カインズ 吉川美南店」にて、多機能搬送ロボットの実証運用を行うことを報告しました。この取り組みは、店舗運営の効率化と人手不足の解消を目的にしており、24時間無人で稼働する機能を実現しています。
多機能搬送ロボットとは?
FUJIが開発した多機能搬送ロボットは、カゴ台車を500kgまで運ぶことができ、清掃や販促業務をも同時にこなせるという画期的な製品です。このロボットは、店舗が閉店した後の時間帯にはカゴ台車を運搬する役割を果たし、開店前には清掃の作業を担当、その後は日中に訪れるお客様への販促活動も行うことができます。これにより、店舗では人手不足の中でも業務を効率よく進められる可能性が高まります。
取り組みの背景
最近、深刻化する人手不足は小売業界において大きな課題となっています。複数の異なるロボットを導入することは、運用管理の複雑化を招き、スタッフの新たな負担を増やす恐れもあるため、単体の多機能ロボットの導入が注目されています。また、限られたスペースでは、何台ものロボットを導入することが難しくなることも多く、そこで多機能な搬送ロボットが期待されています。
本実証運用の目的
本実証運用の主な目的は、1台のロボットが多様な役割を持つことで、店舗業務の負担をどの程度軽減できるかを引き続き確認することにあります。具体的には、ロボットが店舗スタッフと協力し、来店客がスムーズに店内を回遊できるか、そしてロボットの稼働率がどれほどか、店舗スタッフの負担が軽減されるかなどを評価します。
この取り組みは、ロボットと人間が共に協力して働く未来を見据えた重要なステップです。
今後の展開
FUJIは、今回の実証運用から得られるデータを基に、多機能搬送ロボットのさらなる開発と、多様な店舗環境への適用を進めていく考えです。また、他の小売業界との共創を通じて、新たな運用フィールドを拡大することで、実用的な店舗運営ソリューションの実現を目指しています。
FUJIのこれまでと未来
FUJIは1959年に設立された老舗のロボットメーカーで、世界のものづくりを支えることを使命としています。その技術は電子部品の実装から工作機械にまで広がり、常に新しいイノベーションに挑戦しています。未来に向けた持続的な成長を目指し、「人々の心豊かな暮らしのために」をテーマに、社会に新しい価値を提供する商品やサービスを展開していきます。
本件に関するお問合せは、イノベーション推進部の河口までご連絡ください。TEL: 050-3174-0743, Email:
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