住友理工の革新冷却チューブがトヨタbZ4Xに採用、80%の軽量化を達成！

住友理工が誇る新冷却チューブの進化

住友理工株式会社は、トヨタ自動車の最新電気自動車（BEV）「bZ4X」に採用された新冷却チューブの開発を発表しました。この新しい冷却チューブは、従来のゴムホースに代わり、低コストの樹脂材料を使用しており、BEVにおける冷却配管の長尺化にも対応しています。最大の特長は、約80%の軽量化を実現した点です。これにより、車両の性能向上、燃費改善、さらに電池寿命の向上にも寄与しています。

新冷却チューブの設計思想

新型bZ4Xに搭載される冷却チューブは、車両のフロントからリアまでの床下部や、eAxle（電気駆動システム）の近くに位置します。この位置取りは、車両全体の冷却効率を高めるために最適化されており、効率的な冷却水の流れを促進します。さらに、部品同士の結合にレーザー溶着を採用した新構造により、継ぎ目からの漏れや摩耗を防ぎ、耐久性の向上も実現しています。

環境に配慮した製品開発

住友理工は「2029年住友理工グループVision」において、未来社会におけるグリーンで快適な生活を実現することを掲げています。このビジョンに基づいて、持続可能な素材や技術の開発を進めており、次世代モビリティに対応した製品を提供しています。新しい冷却チューブも、その一環として開発されたものです。

bZ4Xの他の技術革新

今回の新冷却チューブの採用以外にも、住友理工はbZ4Xの様々な部品に関与しています。防振ゴムやモーターマウント、サスペンション系防振ゴム、さらにはボデー部品に組み込まれるダイナミックダンパーなど、トヨタの最新技術を支える多くの製品が活用されています。これらはすべて、高性能を求められる次世代自動車に必要不可欠な要素です。