音声対話型AIが創る新たな自動車販売体験
愛知県名古屋市に本社を構えるSTATION Aiが、ネッツトヨタ富山と株式会社ginと共に音声対話型AIソリューションの共同開発をスタートしました。この取り組みは、顧客の潜在ニーズを把握し、よりパーソナライズされた接客体験を提供することを目指しています。
背景と目的
自動車業界では、営業スタイルの属人化や顧客との接点が減少するという課題が存在しています。これに対して、ネッツトヨタ富山は業務効率の向上や顧客理解を深めるための新しい仕組みを導入することを決定しました。具体的には、音声対話型AIプロダクト「S.P.A.R.K.」を用いて、顧客との会話から潜在的なニーズを引き出し、営業の属人化を解消しようとしています。
「S.P.A.R.K.」は、単に顧客が発話する内容だけでなく、声のトーンや抑揚などの非言語情報をも解析します。これによって、顧客が明確に言葉にできていない意図やニーズを可視化することが可能になります。このAIソリューションにより、顧客とのコミュニケーションがより深まり、販売スタッフは顧客一人ひとりに合った接客を行えるようになります。
音声対話型AIソリューションの特徴
「S.P.A.R.K.」の特筆すべき点は、そのインタラクティブ性です。従来のAIシステムでは、予め設定された質問に従って答えるだけという形が多いですが、このAIは顧客の反応に応じて新たな質問を投げかけることで、よりディープな会話を形成します。これにより、顧客が無意識のうちに持つニーズに気付かせることが可能になります。
また、このソリューションはネッツトヨタ富山が2027年秋に開業予定の新しい販売店舗に導入される予定です。この店舗は、次世代のディーラーを目指して設計されており、AIと人間の「心のある接客」が共存する空間となるでしょう。
SKIP Focusプログラムの重要性
本協業は、STATION Aiの有償支援プログラム「SKIP Focus」として実施されています。このプログラムは、企業が抱える課題を整理し、協業の可能性を探る一連の支援を行うものです。このプログラムに参加することで、ネッツトヨタ富山は自社の課題を深く分析し、AIとのマッチングを成功させました。今後もこのプログラムを通じて、多様なビジネス分野におけるオープンイノベーションの実現を加速させていくでしょう。
おわりに
音声対話型AIの導入によって、自動車販売の現場に新たな価値が生まれようとしています。顧客の潜在ニーズを引き出しつつ、心温まる接客を実現する次世代のディーラー像が近づいています。愛知県と富山県での取り組みが、日本の自動車業界に大きな変革をもたらすことに期待が高まります。