新核融合反応の実用化
2025-09-26 05:45:25

愛知から始まる新しい核融合反応の実用化と地球環境への貢献

新しい核融合の実現へ向けての挑戦



愛知県豊田市に本社を構える株式会社 New Hydrogen Fusion Energyは、新たな核融合技術の実用化を進めています。この新水素核融合エネルギーは、地球温暖化問題やエネルギー自給の向上に寄与すべく、ますます重要な役割を果たすことが期待されています。

核融合技術の革新



同社の採用する「4H/TSC理論」は、大阪大学名誉教授である高橋亮人氏の研究成果に基づいています。この理論は、4つの軽水素原子が金属固体の内部や表面で核融合を起こし、放射線を発生させずにヘリウム3を生成するとしています。軽水素を燃料に使い、重水素や三重水素を必要としないため、これまでの核融合技術に比べ安全性が高いのが特徴です。

地元での支援を受けた実証実験



株式会社 New Hydrogen Fusion Energyは、愛知県より「2025年度新あいち創造研究開発補助金」、豊田市からは「令和7年度ものづくり創造補助事業」に採択されています。この支援によって、技術の発展と発熱性能の向上が加速されているのです。

今冬には、自社実験室で新水素核融合暖房機の実証試験も開始します。これにより、実際に暖房として使えるかどうかを靴下実験する予定です。

新水素核融合の特徴



新しい原理に基づく核融合反応には多くの利点があります。発熱量に比例してヘリウム3が生成されることが確認され、理論の証明が進んでいます。このヘリウム3は、地球上では希少な物質であり、今後のエネルギー利用において大きく期待されています。

この技術の実現により、放射線対策が不要で、どこでも利用可能な熱発生器ができるとされています。また、投入電力に対して、2倍以上の熱出力を達成することができるため、効率的なエネルギー利用が期待されます。

暖房機の実用化



暖房機の実証試験では、水素ガスを使用し、温暖化対策として優れた効果を発揮することが見込まれています。化石燃料を使わず、CO2の排出が極めて低く、光熱費も大幅に削減できる可能性があります。具体的には、6kWの熱量を冬季6ヵ月間運転した場合、わずか850リットルの水素を消費し、光熱費は約22,000円に抑えられる試算になっています。

このさらなる利点として、外気が極低温になっても運転が可能で、空気を必要とせずに暖房運転ができるため、従来の暖房機に比べて高い運用の自由度があります。

未来の展開へ向けて



株式会社 New Hydrogen Fusion Energyは、今後も高性能な熱モジュールの開発を進め、商品展開の拡大を図ります。暖房機や給湯器、冷房機、発電機など、様々な用途に対応した熱モジュールの試作・量産が計画中です。これにより、エネルギーコストを削減し、地球温暖化問題への対応を目指す取り組みが広がります。

新水素核融合技術の実用化は、エネルギーを利活用する新たな道筋を示しており、持続可能な社会を実現するための鍵となることでしょう。今後の進展から目が離せません。


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