第8回「平和を求めてとよはし」展
2025年7月12日(土)より、愛知県豊橋市で開催中の第8回「平和を求めてとよはし」展が注目されています。今年は終戦から80年を迎え、「わたしたちは語り継ぐ」というテーマで多くの貴重な展示が行われています。この展覧会は、豊橋市図書館と市教育委員会の共催によって実現しました。
展示の概要
展示場所は豊橋市中央図書館の2階で、8月31日(日)までの開催となります。入場は無料ですが、毎週月曜と特定の火曜・金曜は休館となっているため、訪問を予定されている方は事前にスケジュールを確認することをお勧めします。展示時間は平日が9:30から19:00、土日祝は17:00までとなっています。
展示では、1945年の豊川海軍工廠空襲での体験を持つ後藤和子さんがその戦争体験と、同窓生と共に語り継いできた活動について紹介します。空襲で犠牲となった人々の記録や、その後の語り継ぎの活動についての資料が展示されています。
戦争体験の語り継ぎ
特に注目されるのは、後藤さんが1988年に出版した戦争体験談集『母さんが中学生だったときに』です。これは松操高等女学校の同窓生たちが集めた内容で、壮絶な体験の数々を後世に残すための活動として、多くの人々に読まれています。この展示においては、その資料や当時の戦争に関する資料が一堂に集められています。
学校や市民団体の協力
また、豊橋市内の8校(桜丘高校、時習館高校、豊橋工科高校など)による平和教育の取り組みも紹介されます。各学校の生徒たちが行っている活動や作品展示など、多彩な形で平和を願う思いが表現されていることに注目です。さらに、豊橋空襲を語り継ぐ会などの地域団体の活動も紹介され、地域全体で平和定着のための取り組みが行われています。
子どもたちのための平和の集い
さらに、8月2日(土)と3日(日)には「子どものための平和の集い」も開催されます。豊橋市中央図書館3階の第1学習室では、平和に関する作品展示や入賞者表彰が行われるオープニングセレモニーがあります。この集いの魅力は、戦争体験者の話を直接聞くことができる貴重な機会である点です。特に後藤さんによる「戦争のことを聞いていっしょに学ぶ会」では、戦争体験をもとに制作された映像の上映もあり、参加者はより深く歴史を知ることができます。
終戦から80年の意義を韻する
戦争体験者が高齢化する現在、その貴重な声を次世代に伝えることの重要性を再認識する時期です。この夏、ぜひ豊橋市中央図書館へ足を運び、平和を学ぶ機会として、展示とワークショップに参加してみてはいかがでしょうか。この機会に得られる知識と経験は、未来へとつながる大切な資源となることでしょう。