クリーン洗浄サービスが板金溶接部品にも対応、2025年から開始

新たなクリーン洗浄サービスの開始

機械部品調達を効率化するAIプラットフォーム「meviy（メビー）」が、2025年12月15日より板金溶接加工向けのクリーン洗浄サービスを提供開始します。これにより、従来の洗浄対象である板金部品に加え、溶接部品だけでなく、半導体や航空宇宙、光学機器という高い清浄度が求められる分野においても多様なニーズに応えることが可能になります。

新しいサービスの背景

近年、機械部品のクリーン洗浄が重要視される中、特に半導体や光学機器、航空宇宙業界では、部品の微細な汚れやコンタミネーションが製品不良の主要因になっています。これまでは、外部に洗浄を依頼するか自社で行うのが一般的で、多くの手間や時間、品質の変動が発生していました。そこでmeviyは、板金部品でのクリーン洗浄サービスを2025年3月からスタートさせ、多くの支持を受けていました。

この成功を受け、顧客からの要望に応じて溶接部品へのクリーン洗浄サービスの拡張が決定されました。これにより、洗浄部品を調達する手間を削減し、リードタイムを大幅に短縮することが期待されています。

提供されるサービスの特徴

新サービスでは、3種の洗浄方法から選べる点が大きな特長です。具体的には以下の3つです：

- 脱脂洗浄
- 精密洗浄
- 電解研磨＋精密洗浄

特に精密洗浄や電解研磨と併用される洗浄法では、脱気二重梱包が行われるため、製品の酸化や再汚染を防ぐことができます。このようにして、形状の制限がなく、様々な溶接部品もクリーン洗浄の対象となるのです。

更に、納期についても配慮がなされており、溶接部品の通常納期にプラス4営業日を加えた最短9日目での出荷が実現しています。これにより、設計や調達の現場での生産性向上も期待されます。

サービスの具体的な用途

この新しい洗浄サービスは、特に以下の用途での利用が予想されます：

- クリーンルーム内機器
- 半導体、光学、航空宇宙分野の装置部品
- 真空や低圧環境で使用されるアウトガス抑制部品など

まとめ

2025年12月から開始されるmeviyの新しいクリーン洗浄サービスは、顧客の生産性向上や手間の削減に大いに貢献することでしょう。今後もミスミは、より良いサービスの提供を通じて、IA産業におけるグローバルな競争力を高めていくことが期待されます。このように、デジタル技術を活用した革新的なサービスが、ものづくりの未来を切り拓く一端を担っているのです。加えて、ミスミの「デジタルモデルシフト」が生産性向上に向けた強力な推進力となり、持続可能な成長を実現するための道筋を示します。