名古屋の新ロボット技術
2025-03-18 13:37:19

名古屋の自律走行型ロボットが惣菜業界を変える!新技術を公開

名古屋市に本社を置く株式会社GEクリエイティブが、2025年3月18日に惣菜製造業向けの最新技術として、自律走行型搬送ロボット(AMR)の2機種を発表しました。このロボットは、業界初の冷蔵庫および冷凍庫での運用を可能にし、エレベーターでの搬送にも対応しています。

新たに発表されたロボット、YT-350FとYL-250Fは、特に食品工場のニーズに応じた設計がなされています。惣菜や弁当を生産する現場では、人手不足が深刻化しており、業務の効率化が急務です。これらのAMRは、一般社団法人日本惣菜協会の協力を得て、経済産業省の支援を受けて開発されました。

YT-350Fの特長


YT-350Fは、ドーリー台車のけん引型搬送ロボットです。従来、弁当が完成した後は人の手によって冷蔵庫へ運ばれていましたが、このロボットによって、そのプロセスが自動化されます。特に冷蔵庫内での結露対策が施されており、食品衛生の観点からも安心です。また、カメラを搭載し、Visual型SLAMを用いることで、障害物を避けながら正確な位置把握が可能です。

さらに、AGV(自動誘導車両)機能も搭載されており、高い停止位置精度が確保されています。大径タイヤも搭載されており、段差や傾斜にも対応可能です。自停充電機能や、現場での扱いやすさを考慮した操作メニューも特徴です。

YL-250Fの特長


一方、YL-250Fは重量物をパレットで搬送するリフトアップ型です。このモデルも冷蔵庫や冷凍庫での搬送に特化しており、特に食品工場の特殊な環境に適応する技術が盛り込まれています。ボギーアーム構造を採用しており、500kgまでの搬送が可能です。また、アルミ製のこたつ台車を用いることで、軽量化が図られ、作業者にとっての負担を軽減しています。

これらの技術は、経済産業省が推進する「令和6年度革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」の一環として進められています。この事業は、深刻な人手不足や生産性の向上を目的とし、ロボットをさまざまな産業分野へ導入していくことを目指しています。

未来への展望


GEクリエイティブの新しいAMRは、ただの「搬送ロボット」ではなく、生産ライン全体の効率化に寄与する重要な存在です。食品工場の運用が進化する中、作業者の負担を軽減し、より安全かつ効率的な製造環境を実現する助けとなります。

株式会社GEクリエイティブは、今後もこのような革新的な技術を開発し、さらなる社会実装を進めていく方針です。名古屋発のこの新しい試みは、全国の食品工場にとって期待できる光明となることでしょう。どのようにしてこの技術が普及していくのか、今後の動向にも注目です。


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