日本での海外IT人材の増加とその背景に迫るレポート

日本のIT業界における海外人材の増加傾向

近年、日本における海外人材の労働参加が目立って増加しています。その中でも特にIT業界で働く人々の存在感は高まる一方で、国によっても異なる参入状況が観察されています。

海外人材の現状

2023年、日本で活躍する海外人材は約230万人に達し、全体就業者の3.4％を占めていると報告されています。この数字は徐々に増えており、2048年には生産年齢人口の約1割を占める予測が立てられています。その中でも、IT業界での海外人材は約9.1万人とされ、2014年から比べるとほぼ3倍に増加しましたが、伸び率は徐々に鈍化している状態です。

海外IT人材の出身国

国別に見ると、最も多いのは中国で、約47.1％を占めています。その後はインドや韓国、ベトナムなどが続いていますが、注目はネパールやインドネシア、ミャンマーの出身者が増加している点です。約半数が中国から来ているものの、他国からの人材も徐々に増えてきており、業界全体での多様性が著しくなっています。

IT業界における職種の変化

IT業界で働く海外人材の多くは「専門的・技術的分野」で活動しており、約75％がITエンジニアなどの高度専門職に従事しています。これは、日本国内でのIT人材不足を受けての流入が多いことを示しています。特に、新型コロナウイルスの影響から急激にデジタルトランスフォーメーションが進行し、それに伴いリモートワークが普及したことが、海外からの人材受け入れの流れを助長しました。

日本国内での活躍

ヒューマンリソシアが提供する「Global IT Talentサービス」では、世界60以上の国・地域から集めた1,200名以上のエンジニアを日本企業に派遣し、日本語教育も充実しています。これは、日本国内で即戦力となる人材を早急に育成するための強みとなっています。ITの分野やBIM/CIM領域で活躍する人材を育てることにより、グローバルな競争力を高めることにつながります。