情報メディアの信頼性調査 2023年版
2023年は、日本において新たな選挙の影響がSNS及びインターネットメディアによって大きく変わる年となりました。このような背景の中、LifeTimeTechLabo合同会社が実施した調査は、情報メディアの利用状況およびそれに対する信頼度について、生活者がどのように考え行動しているかを詳細に分析しました。
調査のサマリー
調査では、関東・東海・関西地域に住む20歳から69歳までの800人に対し、各メディアの利用状況や情報の信頼性について尋ねました。結果、最も多く使われている媒体は
YouTube で、続いて
Yahoo!、
Google、
Line という順位でした。これに対して、テレビ局はこのリストの後に続き、オンラインメディアの影響力が確固たるものとなっていることが明確に示されています。
情報への信頼度
情報の信頼性に関しては、全体の回答者の中では
テレビ が最も信頼されており、29.6%の支持を得ました。ただし、テレビの利用者に限ると、
新聞 の信頼度は53.5%と高く、新聞やラジオの信頼性が優れていることが浮き彫りとなりました。逆に、SNSに対する信頼は低く、特に
X (旧:twitter) や
Facebook といったプラットフォームは、信頼されない傾向が見受けられました。
ファクトチェックの意識
調査の一環として、ニュースの情報に対しファクトチェックを行うかどうか尋ねたところ、少数の人が行わないと答えたものの、全体の約70%が何らかの形でファクトチェックを行っていることが分かりました。これは、自らが情報を選別し、確認することが重要だという意識が広がっている証拠です。特にラジオや雑誌の利用者は、他のメディア利用者よりも高いファクトチェック意識を持っていました。
SNSへの投稿行動
SNSへの情報投稿については、59%の人が一度も投稿していないと回答しました。しかし、少なからぬ人が情報の信憑性について確認せずに入力したり、偽情報だと分かっていても投稿した経験があるとのことで、全体の15.4%がこのような状況で投稿したことがあると述べています。これは、情報の真偽を確認せずにSNSに拡散されるリスクを示唆しています。
結論
今回の調査結果は、インターネットメディアの優位性が明らかであると同時に、SNSにおける情報の信頼性に関する懸念も浮き彫りにしています。特に、情報が瞬時に広まる現代社会においては、それぞれの利用者が質の高い情報を選別することが求められています。今後も、情報メディアの信頼性やその活用方法についての議論が続くことでしょう。
[調査レポートの全文については、LifeTimeTechLaboのWebサイトを参照してください]
調査レポート全文