地域で安心して暮らすための重症心身障がい児支援の総会が開催されました
愛知県一宮市で活動する特定非営利活動法人「さぼてんの花」が、令和7年10月18日に後援団体の事務所で年次総会を実施しました。この総会では、過去1年間の業績と新年度の計画が発表され、重症心身障がい児・者をはじめ、そのご家族が地域で安心して過ごせるためのさまざまな取り組みが改めて確認されました。
さぼてんの花の理念
この法人は、重症心身障がい児・者とその家族が、地域で恒常的に安心できる生活を送れるよう、各種生活支援事業を展開しています。「地域福祉社会の増進に寄与する」ことを目的としており、具体的には日常生活のサポートや療育、介護サービスを提供コーディネートしています。
過去を振り返る:令和6年度の事業成果
令和6年度(2024年8月~2025年7月)の事業報告では、大きく2つの支援事業が紹介されました。これにより、地域の重症心身障がい児・者の生活を支えるための着実な成果が報告されています。
障害児通所支援事業
この事業では、重症心身障がい児を対象に、放課後や長期休暇中に基本的な生活動作訓練や集団生活への適応訓練を行いました。具体的には、「ぷんと」と「ころん」の2つの事業所で計1,425名の児童が、楽しく安全に生活できるよう支援を受けました。
障害福祉サービス事業
重症心身障がい者向けには、入浴や排せつ、食事といった基本的な介護サービスを提供するほか、創作活動や生産活動を通じて身体機能や生活能力の向上を図りました。このサービスは「ぷんと」において行われ、1,110名の方が支援を受けました。
決算概要
令和6年度の財務報告では、2,004,769円の黒字を計上しており、経営においても安定した基盤が築かれています。この結果を受けて、新年度に繰り越すことができると認められ、さらなる支援活動の拡充が期待されています。
新しい年度に向けて:令和7年度の計画
今年度も上記の2事業を中心に、引き続き地域での支援活動を推進していく方針です。
障害児通所支援事業(ぷんと・ころん)
新年度では18歳未満の重症心身障がい児を対象に、1日6名の定員での療育を継続するものとし、収益見込は29,232,000円、経費見込は24,980,000円です。
障害福祉サービス事業(生活介護・ぷんと)
こちらも同様に重症心身障がい者向けに支援を実施し、1日6名の定員で収益見込は29,656,000円、費用見込は24,980,000円となっています。
未来への展望
法人全体の活動予算は58,928,000円、経常費用は55,860,000円を見込んでおり、3,068,000円の黒字を計画しています。これにより、支援の質を確保しつつ、持続可能な運営を目指す方針です。
総会の決議を受けて、「さぼてんの花」はますます地域に根ざした支援団体としての活動を強化していきます。重症心身障がい児・者とそのご家族が地域で安心して暮らせるよう、今後とも努力してまいります。
お問い合わせ
特定非営利活動法人さぼてんの花
愛知県一宮市杉山字地蔵浦19番地1
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