日本空調サービス、新たな研究開発拠点を開設
名古屋に本社を置く日本空調サービス株式会社が、約2.3億円を投じて新しい研究開発拠点を設立します。この新拠点は、既存の分析・研究機能を大幅に強化し、令和5年5月1日から本格的に業務を開始する予定です。新しい施設は名古屋市南区に位置し、ラボの面積は従来の約3倍にアップします。
新拠点の重要性
現代の社会では、医療や環境、産業の分野において、より高精度の分析や評価が求められています。特に医療領域では、放射線を用いた診断や治療技術の進化に伴い、放射性物質の厳格な管理が必要です。これに加えて、産業界でも労働安全衛生法に基づいた新しい管理手法が求められ、環境問題に対してもますます高精度な分析技術が必要とされています。
施設概要
- - 移転先: 名古屋市南区港東通1-2-1(名鉄大江駅から徒歩6分)
- - ラボ面積: 約490㎡(従来の約3倍)
- - 総投資額: 約2.3億円
環境管理部の業務内容
新拠点では、以下の業務を中心に行います。
- - 微生物検査やレジオネラ属菌検査
- - 放射線漏洩線量測定
- - 作業環境測定、異物検査
- - 空気中の放射性物質に関する測定
- - 新技術の研究と開発
新拠点の特徴
新しい施設では、特に以下の4つの分析分野において、革命的な進化が期待されています。
1.
漏洩線量測定: 1993年から提供している「ドーズコレクタ」は、医療機関での高精度な放射線漏洩測定を実施しており、新施設ではその処理能力が5倍に増加します。
2.
放射性物質分析: 高精度の分析機器を設置し、微量な放射性物質の分析が可能になります。これは最新の医療に不可欠な技術です。
3.
理化学分析: 新しい機器を導入することで、様々な化学物質の安全性評価がより正確に行えるようになります。
4.
微生物検査: PCR検査室を設け、迅速な結果提供が可能になります。遺伝子レベルでの解析を進めていく予定です。
今後の展望
日本空調サービスは、名古屋市に新たな研究開発拠点を設けることで、さらなる技術革新を目指します。慶応義塾大学との共同研究をはじめとした産学連携を進め、次世代の分析技術や評価手法の開発に取り組む意向です。この新しい拠点を通じて、より高度な技術を提供し、人々の安全と健康を守る社会の実現に寄与します。
お問い合わせ
詳しい情報については、日本空調サービス株式会社の公式サイトをご確認ください。
公式ホームページ