ダイキチシステムの成長戦略
ダイキチシステム株式会社は、『やきとり大吉』を名称に持つ焼鳥チェーンの運営を通じて、今後の成長を見込んでいる企業です。近藤 隆社長のもと、同社はこの春から独立制度や店舗設備、販売促進といった多面的な施策を実施しており、グループシナジーを高めることを目指しています。
グループシナジーの向上
エターナルホスピタリティグループの一部門であるダイキチシステムは、2023年1月からグループ全体のシナジー強化に取り組んでいます。その第一歩として、本社の統合が行われ、この統合を通じて新たなアイデアや施策が生まれる土台を作りました。さらに、焼鳥の串をはじめとする資材の共通化が進められ、スケールメリットが享受できるようアプローチしています。特に、焼鳥の串の共通化は2023年10月より開始されており、今後も効果的な資材の統合が期待されています。
独立志向の人材交流
ダイキチシステムは、人材交流にも力を入れています。具体的には、鳥貴族の従業員に対し『やきとり大吉』の独立開業チャンスを提供しています。ターゲットとしたのは、将来的に自分の店舗を持ちたいと考えている人材です。エターナルホスピタリティグループはその希望を叶えるため、資金面での支援を含む具体的なプランを提示しています。2024年11月からは、関心を持つ従業員を対象とした説明会が開催される予定です。この取り組みは、2030年までに700店舗を達成するための重要なステップと位置付けられています。
店舗設備の共通化
店舗の運営に関しても、エアコンの共通化を通じたコスト削減を目指しています。エアコンは共通設備として位置づけられており、一部店舗では導入が始まっています。今後も、他の共通化可能な設備について検討を重ねます。このように、効率性を追求することで、店舗の運営コストを抑えていく方針です。
Instagramでのブランディング強化
また、販売促進の面では、インスタグラムなどのSNSを活用した新たな試みが始まっています。若い世代に向けて、より身近な存在として『やきとり大吉』を位置付けるため、専用アカウントを開設しました。ここでは商品の魅力や店舗の雰囲気を伝えるだけでなく、実際のスタッフの様子も紹介する予定です。これにより新規顧客の獲得を目指し、ブランドのさらなる活性化を図ります。
地域密着型の店舗展開
『やきとり大吉』は地域に密着した店舗を展開することが特徴です。1977年の創業以来、地域に根ざした店舗作りを徹底し、全ての店舗がフランチャイズ経営されていることから、独立開業への道も拓かれています。2027年の50周年に向け、ブランドの再活性化を進め、新しいデザインの店舗が次々と誕生しています。これにより、より多くの世代の方々に親しまれる店を目指しています。
今後の展望
ダイキチシステムは『やきとり大吉』を通じて、お客様に美味しさと安心を提供し続けることを約束しています。起業の夢をサポートし、地域に愛される温かい場所作りを進めることで、ますます多くの人々を「笑顔」にしていくことを目標にしています。独立を志す人々にとっても、良い環境が整っていると言えるでしょう。今後の展開に目が離せません。