留学生就職支援の現状
2025-08-27 08:33:21

外国人留学生の日本就職支援の現状と課題を探る

外国人留学生の日本就職支援の現状と課題を探る



近年、日本国内での外国人留学生の数が年々増加しています。その中でも特に理系分野の留学生たちは、日本での就職を希望しつつも多くの課題に直面しています。株式会社オリジネーターが実施した調査を基に、外国人留学生の就職支援の取り組みや現状、企業が求める人材像について深堀りしていきます。

調査の背景


日本学生支援機構の統計によれば、2024年5月時点での外国人留学生数は33万6708人に達し、過去最多となりました。しかし、日本での就職に関する調査では、93.3%の学校が留学生の受け入れに積極的である一方、約40%の学校が「就職できた留学生が5割以下」と回答しています。この背景には、留学生の日本語スキルが企業の要求基準に達していないことが大きな要因として挙げられます。

調査結果から見える課題


日本語スキルがネック


調査結果によると、留学生が就職活動で直面する最大の不安要素は「日本語での面接が不安」であり、これは78.6%の留学生が感じています。

特に、日本語能力試験(JLPT)でN4レベルの留学生でも採用される企業も増えてきていますが、N1を求める企業が多いのが現状です。名古屋工業大学の例を見ても、N3以下の日本語力で内定を勝ち取った留学生の実績もある一方、全体としては日本語スキルが足りない留学生が多いことも事実です。

就業支援の取り組み


名古屋工業大学では、外国人留学生向けにさまざまな就職支援プログラムを実施しています。例えば、就職支援講座を年に10回以上開催し、履歴書の書き方や面接対策などを行います。このような取り組みは、留学生が日本での就職活動をスムーズに進められるよう手助けする重要な役割を果たしています。

さらに、留学生が日本の企業にインターンシップを行う機会を増やすことも重要です。愛知県の中小企業が参加する「AICHI VALUE」プログラムなどでは、留学生向けの特別な就業体験が提供され、参加者から高い評価を得ています。

企業側のニーズ


企業側においても、留学生を受け入れる際のスキル基準や選考方法について見直しが求められています。特に、日本語レベルに囚われることなく、実際の業務能力や専門性を評価することが重要です。日本語テストによる選考を排除する、または、必要な日本語スキルの具体的な表現をあげることが企業と留学生双方にとってもメリットがあります。

結論


外国人留学生の日本での就職活動は、翻訳した資料や、言語面での障壁、企業とのマッチングといった課題によって複雑化しています。これらの問題を解消するためには、大学の就職支援体制の強化や、企業による留学生の受け入れの柔軟性が求められます。今後、留学生の多様性を尊重し、互いに理解を深め合うことが、短期的だけでなく長期的な人材不足の解消にもつながるでしょう。


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