愛知県主催『AICHI NEXT UNICORN LEAGUE』シーズン4最終審査結果
愛知県が主催し株式会社eiiconが運営するビジネスプランコンテスト『AICHI NEXT UNICORN LEAGUE』のシーズン4が、2025年9月26日に開催され、最優秀賞を含む受賞プランが決定しました。このコンテストは次世代のユニコーン企業を育成するためのプラットフォームとして、愛知県のスタートアップ支援を強化する取り組みの一環です。
選定基準と審査内容
本コンテストでは、ファイナリストとして選ばれた10社によるピッチが行われました。審査の際には、ソリューションの革新性、市場性・ビジネスモデルの実効性、社会へのインパクト、賞金による成長の可能性、そして愛知県へのコミットメントという5つの評価軸に基づいて評価が行われました。審査員たちも熱心に各プレゼンテーションを聞き、各スタートアップのビジョンを検討しました。
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最優秀賞(賞金500万円)に輝いたのは、株式会社RePlayceによる「HR高等学院」です。このビジネスモデルは、不登校の問題を解決し、生徒たちが自律的に将来の希望を持てる社会を目指しています。特に中高生に対して、通信制高校とキャリア教育を通じた支援を行い、就職や進学の機会を増やすことを目指しています。
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2位(賞金300万円)を獲得したのは、株式会社MamaWellによる「パーソナル助産師×デジタルヘルスデータによる伴走型健康管理」です。このサービスは、妊娠から育児にかけての健康管理を支援するもので、助産師のオンライン相談に基づく個別支援を提供します。
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3位(賞金200万円)には、株式会社クロスメディスンの「awababy」が選出されました。これは、泣き声を分析し、赤ちゃんの感情を可視化して育児をサポートするAI技術を活用したユニークなビジネスプランです。
STATION Aiの重要な役割
愛知県は、スタートアップエコシステム形成のために日本最大のオープンイノベーション拠点であるSTATION Aiを設け、地域の企業と共創する重要な場を提供しています。ここでは、様々なスタートアップが集まり、ビジネスパートナーや投資家との出会いの場が提供されています。STATION Aiでの共創によって、それぞれのプランが地域において実装されていくことが期待されます。
長谷部淳氏は、「愛知県では、モノづくりをはじめとする産業集積地として、地域企業との協力を重要視していて、このコンテストがそれに寄与している」と述べました。これにより、次世代の企業が愛知から生まれることが期待されています。
次回のコンテストの案内
現在、シーズン5「Mobility」の参加者を募集中で、次世代モビリティに特化したビジネスプランがテーマです。2025年9月30日までの応募を受け付けており、賞金総額は1,000万円が提供されます。詳細に関しては公式サイトを確認してください。
このビジネスプランコンテストは、新しいアイデアやテクノロジーが集まる場として、多くのスタートアップにとって有意義なチャンスを提供し、愛知県の経済活性化にも寄与しています。今後の動向にも目が離せません。