愛知・岡崎市に全国初のプレコンセプションケア相談窓口が誕生
愛知県岡崎市は、株式会社ベルタとの連携により、全国初となる大学生向けのプレコンセプションケア相談窓口を設置しました。2025年7月7日に締結した事業連携協定をもとに、今後4つの大学がこの取り組みに参加します。
この相談窓口は、岡崎市内の愛知学泉大学、愛知産業大学、岡崎女子大学、人間環境大学の各キャンパスに設置され、学生が将来の妊娠やライフプランに関する悩みを専門家に気軽に相談できる機会を提供します。
プレコンセプションケアの重要性とは
「プレコンセプションケア」とは、妊娠前の健康管理を意味し、将来的な妊娠に備えた男女の健康意識向上を目的としています。妊娠リスクが高まる現代において、この取り組みの重要性が増しています。さらに、単に妊娠を希望する人だけでなく、すべての人々に重要な健康づくりとして位置づけられています。
国はこども家庭庁を通じて、健康に関する正しい知識や情報提供を通じて、プレコンセプションケアの普及に力を入れることを決定しました。これにより、若年層を含む多くの人々が、自分の健康を考えるきっかけになればと期待されています。
岡崎市の取り組み
岡崎市は、全国で62中核市の一つで、生活環境が充実した地域として知られています。しかし、近年では晩婚化や晩産化が進み、妊娠や出産に関するリスクが増加しています。市はその状況に鑑み、妊娠・出産に至るまでの切れ目のない支援体制を整えることが急務とされていました。
このたびの事業連携協定は、300以上の自治体や教育機関と連携してプレコンセプションケアの普及に努めてきたベルタの実績が評価され、実現しました。岡崎市は、今後ベルタと協力し、地域における未来の健康づくりのモデルを構築することを目指しています。
大学生向け相談窓口の設置
設置された相談窓口では、助産師や管理栄養士などの専門スタッフが、大学生たちの健康やライフプランに関する不安や疑問に対応します。相談はオンラインで行われ、身近な存在である大学の中で、専門的なアドバイスを受ける機会を提供します。この取り組みは、心身の健康に悩む若者たちにとって大きな助けとなります。
婚姻届出者への啓発冊子の提供
また、相談窓口に加え、婚姻届を提出したご夫婦には、プレコンセプションケアについての啓発冊子が配布されます。新たな人生の門出に際し、お二人の健康や未来について考えるきっかけを提供します。
意見交換会とデモンストレーション
協定締結後には、学生との意見交換会が催され、実際にオンライン相談を体験するデモンストレーションも行われました。学生たちのリアルな声を聴き、相談の必要性や可能性について理解を深める場となったことで、彼らの健康意識向上に貢献できる機会となっています。
まとめ
岡崎市とベルタの連携によるこの取り組みは、今後の社会における健康の重要性を訴える大きな一歩です。大学生を通じて、若年層の健康管理を促進し、未来の健康づくりの第一歩として期待が寄せられています。この地域発の取り組みが、全国に広がることを願っています。