愛知のFUJIが国際標準のサイバーセキュリティ認証を取得しました

FUJIが取得した国際規格によるサイバーセキュリティ認証

愛知県知立市に本社を置くロボットメーカーの株式会社FUJIは、産業用オートメーションおよび制御システムに関する国際標準規格「IEC 62443-4-1」の第三者認証を2025年10月1日に取得したことを発表しました。この認証は特に電子部品実装ロボットやスマートファクトリーソリューションの開発に関わるものであり、同社がサイバーセキュリティの国際基準に適合した開発体制を整えていることを示しています。

認証取得の背景

近年、製造業では自動化やスマートファクトリー化が進展し、多くの機器がネットワークに接続されるようになりました。その結果、データ活用の取り組みが加速する一方で、サイバー攻撃による操業停止や情報流出のリスクも高まっています。こうした脅威に対応するため、各国や国際機関では製品に対するセキュリティ対策の強化が求められるようになっています。特に、製品のライフサイクル全体を通じてサイバーセキュリティを確保することが、製造業者にとっての課題となっています。

FUJIでは、スマートファクトリー化の進展に伴い、製品開発においてもハイレベルなセキュリティ技術が求められています。特に、スマートファクトリーを構築するSMT（表面実装）工程では、複数の装置が密接に連携して稼働します。一つの装置に脆弱性が生じると、製造ライン全体に影響を及ぼす可能性があるため、セキュリティの重要性が増しています。

FUJIの取り組み

この社外の要請に応じて、FUJIは「IEC 62443-4-1」に基づく製品開発プロセスを整備し、セキュリティ強化に努めてきました。今後も同社はこのプロセスを継続的に実施し、製品の信頼性と安全性の向上に邁進します。また、FUJIグループ全体でセキュリティ体制の強化を進め、お客様により安心して製品をご使用いただけるよう努力を続けていきます。

今後の展望

FUJIは、ロボットソリューション事業において国際標準であるIEC 62443-4-1に準拠した製品セキュリティ開発プロセスの運用を継続し、お客様のニーズに応えた安全な製品づくりに注力します。会社としての責任を果たし、お客様に安心を提供できる技術パートナーとしての地位を確立するために、今後もさらなる取り組みが期待されます。