約8割の大企業が実感！急増するIT人材不足の現状とは

大企業に迫るIT人材不足の現実

最近の調査によると、日本の大企業の約8割がIT人材不足を実感しています。この調査を行ったのは、総合人材サービス会社であるヒューマンリソシア。彼らは、採用活動に従事する500名のビジネスパーソンを対象に、企業のIT人材に関する意識調査を実施しました。

IT人材が不足していると感じる企業の実態

調査の結果、75.2%の企業が「IT人材が不足している」と回答しており、特に従業員1,000人以上の大企業では79.6%、マネジメント層では79.2%が同様の意見を持っていることが明らかになりました。大企業や管理職ほど、この問題の深刻さを強く感じていることがわかります。また、たった1割強の企業が「IT人材が充足している」と感じている状態です。

現場の執行層が抱える問題

役職別の調査によると、マネジメント層が最も強く不安を抱えていることがわかります。彼らは実際に業務を行う中で感じるリソース不足が、企業の成長を阻害する大きな要因となっていると実感しているのです。また、企業規模が大きいほど、このIT人材不足がより深刻な問題として認識されていることが浮き彫りになっています。

5年後の見通し

将来的なIT人材の見通しについても、58.4%の企業が「5年後にはIT人材不足が現在より拡大すると予測している」と回答しています。経営層が48.4%なのに対し、マネジメント層は59.9%、一般社員層は61.6%となり、現場に近い人たちほど危機感を強く感じているようです。大企業においても、40.1%が将来的に不足が深刻化すると考えており、大きな変化を必要としています。

DXの進展と人材不足

一方、デジタルトランスフォーメーション（DX）の取り組みについては、71.4%の企業が何らかの形で取り組んでいると答えています。しかし、実際に「DXが進展している」と感じている企業は21.0%にとどまり、「進展しているとは思わない」と回答した企業も存在します。この結果から、多くの企業が必要な人材を確保できていないことが、DXの進展を妨げていることが明らかです。

人材確保のための解決策

多くの企業が抱えるIT人材不足の問題を解決するため、ヒューマンリソシアは海外ITエンジニアの採用支援や派遣に力を入れています。具体的には「GIT（Global IT Talent）サービス」を通じて、企業のITエンジニア確保をサポート。その活動により、企業のDX推進や日本の国際競争力向上に貢献しています。