カインズ、名古屋市と資源循環の新たな協定を締結
2025年10月21日、株式会社カインズは名古屋市と「資源循環に資する事業の連携に関する協定」を締結しました。この協定は、両者の資源と機能を活用し、地域の市民サービスを向上させるとともに、廃棄物処理量の削減と循環型社会の構築を目指すものです。
第一歩としての園芸用土回収サービス
協定に基づく取り組みの第一歩として、カインズ名古屋堀田店において家庭で不要となった園芸用土を回収するサービスを開始します。このサービスは、地元の市民が持ち込む不用な土をカインズの店舗で一時保管し、その後連携する土メーカーによって再生処理され、「循環型培養土」として再販売されます。
取り組みの具体的内容
本協定では以下の三つの事項について連携・協力を行います:
1. 家庭用園芸用土の水平リサイクルに関すること
2. 資源循環に資する事業を通じた循環型社会の形成に関すること
3. 本協定の目的に資するその他の事業
この「園芸用土の水平リサイクルシステム」は、カインズが2021年に策定した「くみまち構想」に基づくもので、地域共生と環境課題の解決に向けた取り組みの一環です。家庭から回収した園芸用土が再生されることは、循環型社会の実現だけでなく、地域課題への解決にも繋がります。
名古屋での実証期間
名古屋堀田店では、10月25日から2026年6月30日までを実証期間と定め、結果次第で本格運用に移行する予定です。回収の際には、カインズの会員登録が必要で、持ち込む際は異物を取り除いた用土のみを受付します。
この取り組みは、過去に多くの自治体から高い評価を受けており、2024年には環境省の「グッドライフアワード」にて特別賞を獲得、さらに2025年にはグッドデザイン賞を受賞するなど、地域貢献活動としての信頼も厚いものとなっています。
持続可能な社会を目指して
カインズは、今後も自治体や企業と連携し、店舗を「まちの園芸用土のサーキュラー拠点」と位置づけて、地域の資源循環を促進する活動を続けていく予定です。地域の皆さまと共に協力しながら、持続可能な社会の実現に向けて進んでいく姿勢を示しています。
終わりに
このような取り組みは、単なるリサイクルを超え、地域社会全体の持続可能性に貢献するものです。名古屋市民の皆さんも、ぜひこのサービスを利用し、共に循環型社会の実現を目指していきましょう。