岡山大学にて開催された半導体公開講座
2025年9月、国立大学法人岡山大学の津島キャンパスでは、半導体に関する公開講座「先端半導体テクノロジー入門」が行われました。この講座には学生からシニア世代の参加者まで、実に100人以上が集まり、多様な学びの場となりました。
この公開講座は、昨年度から始まった取り組みで、次代の半導体分野を担う人材育成の一環として行われています。今年も多くの企業や団体からの協力を得て業界の第一線で活躍する専門家を招くことができました。講義内容は、AIやスマートフォンの基本的な動作から、日本の半導体産業の強み、パワーエレクトロニクス、さらには光半導体の応用にまで多岐にわたりました。
特に本年度からは、大学コンソーシアム岡山の単位互換制度が利用され、岡山県内18の大学から学生も参加。地元の岡山県立大学や岡山理科大学からも学生が足を運び、自身の専門分野と半導体技術との関連性を学ぶ貴重な機会となりました。また、地域企業のリカレント教育としても重要であり、中国経済産業局や地域の産業振興協議会からも注目されています。
参加した社会人や企業関係者からは
- - 「新人教育として非常に有用」
- - 「講師の熱量が伝わる場で学ぶことが重要」
- - 「新しい形の教育だと感動した」
といった声が寄せられ、半導体技術に対する理解が深まる貴重な場であることがうかがえます。
また、学生たちも
- - 「半導体が日常生活を支えていることを実感」
- - 「将来の進路を考える刺激になった」
- - 「他分野の知識をつけて協力することが必要」
など、多くの気づきを得た様子が伝わってきました。
この講座では、岡山大学の強みを活かして地域企業や官公庁、国内外の大学との連携を深める方針を示しており、学生や社会人にとっての学びの環境を今後も豊かにしていくことを目指しています。
専門家による講義と参加者の反応
講座には多くの企業から専門家が招かれ、例えば、
- - 東芝情報システム株式会社
- - 岡山理科大学
- - フェニテックセミコンダクター株式会社 などからの講師が熱心に講義を行いました。
参加者の中には「新幹線やEVを動かしているものは?」というテーマで講演を行った岡山理科大学の笠教授の話に感銘を受けた方が多かったようです。このように、大学と企業が連携して教育を行う新たな形が確立されつつあるこの講座、西日本における半導体研究の中心として、さらに成長していくことが期待されます。岡山大学の今後の展開にも注目です。