Rist所属のKaggle Grandmasterがコンペで金メダルを獲得！

Rist所属のKaggle Grandmasterが金メダルを獲得

2025年のKaggleコンペティション「CMI - Detect Behavior with Sensor Data」で、株式会社RistのKaggle Grandmaster、石圭一郎氏が個人で金メダルを受賞しました。このコンペは、Child Mind Instituteが主催し、センサーデータを用いて特定の身体集中反復行動（BFRB）を識別するためのモデルを開発するというもので、非常にチャレンジングな課題が求められました。

この競技には、世界中から参加した3,178人が、およそ2,657チームに分かれて参加しました。石氏はその中で7位に入り、見事金メダルを獲得。全体の中で彼の成果は、その難しさを考慮すると非常に価値のあるものでした。

コンペティションの内容

「CMI - Detect Behavior with Sensor Data」は、腕時計型デバイスから収集したデータを基に、抜毛や皮膚むしりなどのBFRBと、眼鏡を直すなどの日常的な動作を区別するモデルを作成することが目的でした。特に、一般的なモーションセンサーと、熱や近接を検知する追加のセンサーを組み合わせたデータを用いた予測精度の向上が求められました。

石氏は、その分析にあたって2D-CNNモデルを用い、時系列データを画像データとして扱う斬新なアプローチを採用しました。また、彼はマルチタスク学習を取り入れ、体の動きや行動段階を同時に学ぶ方法を設計。これにより、効率よくタスクの特徴を捉えることが可能となり、高い予測精度を達成しました。

今後の展望

石氏は、得られた知見を今後の業務にも役立てたいと語ります。彼が参加したコンペティションは、人体の動きを扱うデータを扱いましたが、実は製造業における予知保全や異常検知にも応用できる技術的共通点が多い。たとえば、工場の装置に取り付けられたセンサーからのデータを集約し、機器の故障を予測することに繋がる可能性があります。このように、彼の技術は、今後さまざまな分野での課題解決に貢献することが期待されます。

Kaggleプラットフォームの魅力

世界最大級のデータ分析プラットフォームであるKaggleは、登録者数が2,500万人を超えるなど、非常に多くのユーザーが参加しています。企業からの実用的な課題に対し、Kagglerとして知られるユーザーたちが競い合い、成績に基づいてランク付けされます。最上位のKaggle Grandmasterは非常に少数で、石氏のように優れたスキルを持つデータサイエンティストはこの称号を得るために日々努力しています。

Rist Kaggle Teamの実績

Ristは、2020年からKaggleで活躍する才能あるエンジニアを積極的に採用する取り組みを行っており、現在はKaggle Grandmasterが10名、Kaggle Masterが3名在籍するチームを形成しています。このチームは、高度なデータ分析やAI技術を駆使して、さまざまなソリューションやプロダクトの開発に注力しています。

今後もRistに所属するKaggle Grandmasterたちの活躍に注目が集まります。彼らは新しい技術を駆使して、我々の日常生活やビジネスの問題解決に貢献していくことでしょう。