ハタス株式会社が開発した独自の業務支援システム『ReWork』
愛知県刈谷市に本社を置くハタス株式会社は、独自の業務支援システム『ReWork(リワーク)』を開発しました。このシステムは、賃貸管理業務の効率化を目指しており、近年の人手不足や業務量の増加を受けて、業務のデジタル化を推進する重要な役割を果たしています。
『ReWork』開発の背景と目的
近年、不動産管理業務には多大な負担がかかっています。特に、入居者が退去する際の立会いや精算業務の負担は非常に大きく、これらの業務を効率的にこなすことが求められていました。ハタスでは、限られた人員で業務を回しながらもサービス品質を維持するために、独自のシステム開発に取り組むこととなりました。『ReWork』は、賃貸管理現場の業務フローをデジタル化し、手間を減らすためのシステムとして設計されています。
自社業務に特化した開発
『ReWork』の開発は2022年4月からはじまり、約2年という期間を経て2024年4月に完成予定です。この間、現場のニーズを細かくほかすべく、ゼロベースでのシステム構築を行いました。既存のパッケージソフトでは不便だったため、ハタスは自社の業務に合わせて一から開発し、現場スタッフが使えるようにタブレットを活用した設計としています。
業務のデジタル化とその効果
これまで、退去手続きにかかる時間は1件あたり約3時間(160分)でしたが、試行運用を経て『ReWork』を導入することで、対応時間はおよそ90分に短縮されました。この結果、年間で約900件の業務に対し、約1,350時間もの作業時間削減が実現されています。こうした効果により、従業員の残業時間削減や業務負荷の軽減も図られ、浮いた時間を他の重要業務や顧客サービスに充てることが可能となりました。
業務フローの具体的なIT化
『ReWork』では、入居者の退去申請から退去立会い、原状回復、そして費用精算に至るまでの一連のプロセスを一つのプラットフォームで管理します。これによりデータ入力から書類作成・送信に至るまでが自動化され、作業の効率化が図られます。この試行運用を通じて実施した改善工夫によって、2024年4月まで機能アップデートが進められ、最適化が図られる予定です。
今後の展望とながれ
このように、ハタスの『ReWork』の導入は単に業務効率化を実現するだけでなく、労働環境の改善と業務品質の向上にも貢献しています。今後もハタスはデジタル技術をさらに活用し、業務プロセスの革新を進めてまいります。『ReWork』は、不動産業界における「不動産テック(PropTech)」の成功事例として注目されることでしょう。
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