あま市の空き家問題を解消するための新たな協力体制が始動!
愛知県あま市と解体工事のDXプラットフォーム『クラッソーネ』が、空き家除却促進に向けた連携協定を締結しました。この協定は、空き家問題が深刻化する中で、安心・安全な地域づくりを目指す重要な取り組みとして注目されています。
空き家問題の現状
全国的な空き家の増加は社会的な課題として取り上げられており、最新の総務省の調査によれば、日本全体で約900万件に達し、空き家率は13.8%と過去最高の水準です。愛知県も例外ではなく、366万5000戸の総住宅のうち、43万3000戸が空き家で、空き家率は11.8%に上昇しました。この現状は、地域住民の生活環境に悪影響を及ぼす原因となっています。
あま市においても、令和5年度の調査で548件の空き家候補が見つかっています。これらの空き家が放置されることで、倒壊の危険や犯罪の温床など様々な問題を引き起こしており、地域の安全を脅かす要因です。
協定締結の背景と目的
今回の連携協定締結により、あま市とクラッソーネは、それぞれの強みを活かして空き家問題の解決を図ります。クラッソーネは、全国2200社を超える解体業者と施主とをつなぐプラットフォームで、これまでに16万件以上の実績をもっています。
具体的には、『すまいの終活ナビ』を活用して、解体費用や土地売却査定価格を算出することで、空き家所有者に適切な情報を提供し、解体や管理をスムーズに行えるよう支援します。
さらに、市では空き家の価値を評価するための「空き家価値査定シート」を提供。これにより、所有者は管理コストや解体費用を明確に理解できます。
市とクラッソーネの取り組み
アプローチとして、以下の活動が計画されています:
1.
『すまいの終活ナビ』の利用促進 - 解体工事の概算費用を簡単に知ることができる情報提供を行います。
2.
空き家価値査定シートの活用 - 所有者に対して、空き家の管理コストや解体費用を提示することで、選択肢を広げます。
3.
チラシ配布による情報提供 - 空き家所有者に向けて具体的な解体プロセスを示す資料を配布し、安心感を提供します。
代表者のコメント
あま市の村上浩司市長は、空き家問題の深刻さを認識しつつ、「本協定により市民への情報提供が実現し、空き家除却がスムーズに進むと確信しています」と述べています。クラッソーネの川口哲平CEOも、「解体工事の知識やIT技術を駆使し、地域の安全で安心な生活環境を作っていくことに尽力します」と強調しています。
あま市の魅力と今後
あま市は、名古屋市の西隣に位置し、公共交通機関の利便性から多くの住民が住むベッドタウンとして発展してきました。また、七宝焼を含む伝統文化を守りながら、住みやすい環境作りに努めています。今後のこの連携協定が、地域の安全と活力向上に寄与することが期待されています。
この取り組みを通じて、あま市は空き家問題に立ち向かい、未来に向けた持続可能な街づくりを進めることでしょう。地域に住む全ての人々が安全で快適に暮らせる環境を築くため、一歩ずつ前進していくことが求められています。