柳川市立やまと小学校が新たに導入するChimeleeとは
2025年10月22日、愛知県名古屋市のVISH株式会社が開発した教育機関向け連絡システム「Chimelee」が、柳川市立やまと小学校で正式に導入されました。このシステムは、スクールバスの運行管理及び保護者への連絡を一つのプラットフォームで管理することによって、安全で効率的な通学を実現します。
学校再編に伴った新たな取り組み
やまと小学校は、2025年に市内の6つの小学校を統合して設立された新しい公立小学校で、児童数は約579名。校区が4kmに及び、約300名の児童がスクールバスを利用するため、安全で円滑な通学のために新たにスクールバスの運行が開始されました。これに伴って、児童の運行管理や保護者への連絡手段の整備も急務となりました。
児童の安全と業務負担軽減の課題
新たに導入されたスクールバスの運行では、保護者からの不安の声が多く寄せられることとなりました。「子どもが無事にバスに乗れたのか?」や「学校に到着したか心配」といった要望が増え、学校側でも児童の乗降状況を正確に把握する仕組みが求められていました。また、学校再編により増えた連絡業務が職員の負担を大きくすることが懸念されていました。
Chimelee導入による新しい解決策
QRコードによる管理
「Chimelee」では、児童ごとに発行されるQRコードを利用し、バスの乗降時にタブレット端末で読み取ることで、乗車・降車情報をリアルタイムで記録します。これにより、保護者には「バスに乗車しました」「学校に到着しました」といった通知が送信され、安心感を提供します。
添乗員の業務軽減
バス内のタブレットには、児童の乗降状況や欠席連絡が反映される乗車名簿が表示されます。これにより、添乗員が全員の乗車・降車状況を一目で把握でき、乗り遅れの防止にもつながります。添乗員の負担が軽減されることで、さらなる安全管理への集中が可能となります。
業務の効率化
従来は電話での欠席連絡などが多く、職員室が混雑することが問題でしたが、Chimeleeの導入により、連絡はアプリ経由で行えるようになりました。これにより職員の手間が大幅に軽減され、任意のグループへの連絡送信や重要連絡のリマインダー機能も活用できるようになりました。
Chimeleeについて
「Chimelee」は、教育機関の連絡手段をデジタル化するクラウドサービスで、2021年から小中高等学校向けの「れんらくアプリ」としてスタートしました。2024年には新しいサービス理念が定義され、名称が変更されています。機能としては、メール配信、アンケート、欠席連絡など、様々な連絡業務を一元管理することが可能です。月額料金もリーズナブルで、今後は新しいプランも提供予定です。詳しくはチラシや公式サイトを確認してください。
このように、柳川市立やまと小学校での「Chimelee」の導入は、児童の安全性と学校運営の効率化に寄与する大きな一歩となりました。今後の展開にも注目です。