妊婦支援の先頭を走るライフ・ホープ・ネットワークの20年
一般社団法人ライフ・ホープ・ネットワーク(以下LHN)は、愛知県名古屋市で特定妊婦支援に取り組んできた先駆的な団体です。2025年3月31日に創立20周年を迎えるLHNは、思いがけない妊娠で悩む女性たちへの支援を通じて、これまで90名以上の妊婦さんと貴重な時間を共有してきました。
創立の背景とシンシア・ルブルの情熱
LHNの活動は、アメリカから来日したシンシア・ルブルの熱意から始まりました。彼女は2000年に日本に住む外国人宣教師として、困っている妊婦さんを支援する仕組みのなさを痛感し、自らの家を一時的な住まいとして提供することを決意します。2005年、彼女のビジョンは形となり、名古屋でLHNが設立されました。彼女は日本人の仲間たちを集め、アメリカの妊婦支援団体からも助けを得て、今日の活動へと繋がりました。
家族としての支援、ホームステイの取り組み
LHNの特徴的な支援形式は、妊婦さんの家として提供される「ホームステイ」です。普通の一軒家で、シンシアとその家族のように生活しながら、共に困難に向き合います。病院や行政機関への付き添い、食事の共有、今後の人生相談など、密な関係性を築くことで、妊婦たちの不安を和らげています。
また、LHNではメールや電話による妊娠相談窓口も開設しており、365日随時相談を受け付けています。妊娠の選択に迷う女性に寄り添い、必要に応じて専門機関への繋ぎ役を担います。さらに、人工妊娠中絶を経験した方への無料カウンセリングも行い、心のケアにも注力しています。
先駆者としての歩みと社会との信頼
20年前、LHNの活動は手探りのボランティアから始まりました。当初は、妊婦支援の相談窓口自体が珍しく、対外的な理解を得るのに苦労することもありました。しかし、活動を続ける中で、地域の病院や行政機関から次第に信頼を獲得し、現在では約6割の妊婦さんが各機関からの紹介を受けて参加しています。他団体との連携や講演活動も増え、かつてのボランティアグループが今や妊婦支援の先駆者として認知されています。
次の20年へ、変化する社会における支援の重要性
創立から20年が経ち、社会は大きな変化を遂げています。全国に妊娠SOSの相談窓口が設立され、妊婦さんに対するサポート体制も強化されつつあります。同時に、乳児遺棄や虐待の問題も顕在化し、特に妊娠した女性への支援の必要性が広く認識されるようになりました。LHNも新たな時代に向け、必要な役割を模索し続けています。
LHNの20年の歩みや今後のビジョンについて、詳細は特別に発行されたニュースレターにてご覧いただけます。これからも、サポートを求める妊婦さんたちの力強い味方であり続けることを目指して、LHNは活動を続けていきます。