名古屋発のインパクト志向VC「UNERI Capital」設立
名古屋市に本社を置く株式会社UNERIが、新たに未上場スタートアップ企業へ投資する「UNERI Capital」を設立しました。このファンドは、日本全体のスタートアップエコシステムをインパクト志向かつグローバルなものにすることを目指しています。すべての投資先企業が国際的な認証であるB Corp認証を取得し、世界市場へ進出することを具体的な使命としています。
インパクトのあるスタートアップの支援
UNERI Capitalは「インパクト」と「グローバル」というテーマ掲げています。これまでの日本国内のインパクト投資の残高は17兆3,016億円に達したものの、まだ世界全体のわずか2%に過ぎません。これは大きな成長の余地を残しています。UNERI Capitalは、経済成長を促進し、様々な社会問題に対する解決策を提供するスタートアップに重点を置き、特にインパクトユニコーン企業の創出を目指します。
B Corpは2006年にアメリカで誕生した企業の認証制度で、ビジネスが社会に与える影響を重視しています。世界中で9,500社以上の企業がこの認証を持ち、日本ではわずか55社が取得しています。この数字からも、いかに多くのスタートアップがB Corp認証に挑むことが必要かがわかります。UNERI Capitalでは、全ての投資先スタートアップがこの目標に向けて前進できるようサポートしていきます。
学校法人との新たな協力
本ファンドには、学校法人椙山女学園をはじめとする複数の事業会社や個人投資家が出資しています。日本では珍しいケースですが、学校法人がベンチャーキャピタルに投資する動きが加速しています。これは資産運用とスタートアップエコシステムの活性化という視点が共鳴した結果です。また、GPである河合将樹氏は大学在学中に起業した実績があり、若年層の起業家支援にも積極的に取り組んでいます。
様々な分野への投資と未来の展望
UNERI Capitalは、介護、医療、農業、宇宙、海洋など広範な分野に投資を行っています。2024年には「インパクトオフィサーの学校」の設立を予定し、多様な事業者が参加する研修プログラムも展開します。このようにコミュニティを形成し、日本のスタートアップが成長する土台をしっかりと作り上げていきます。
さらに、国内外のグローバルな投資家を招待し、スタートアップとのピッチイベントを開催することで、資金調達の機会を創出しつつ、新たな研究や調査を進めています。
まとめ
UNERI Capitalは、名古屋から全国、さらには世界に向けて、インパクト投資の新たな形を提案する挑戦的なプラットフォームです。代表の河合氏は、「全てのイノベーターが自分の道を歩める社会の実現」を掲げ、投資先企業の成長を共に目指しています。これからも彼らの活動から目が離せません。