介護家族のおむつ調査
2025-08-28 12:12:12

介護家族の負担を軽減するためのおむつ意識調査結果

介護家族の負担を軽減するためのおむつ意識調査結果



介護を受ける方のためのサポートは様々ですが、中でも排泄の介助は特に負担を感じる介護家族が多いという実態が明らかになりました。株式会社エス・エム・エスが行った「おむつに関する意識調査」では、介護家族340名とケアマネージャー420名を対象に、おむつに関するさまざまな意識や実情が探られました。以下に調査結果を詳しく見ていきましょう。

調査の背景


日本は超高齢社会に突入しており、今後ますます介護の需要が高まる一方で、介護家族の負担は増大するばかりです。排泄介助はこれらの中でも特に負担が大きく、介護が必要な人々の生活の質にも影響を及ぼす要素となっています。この調査を通じて、介護家族がどのような考えや悩みを抱えているのか、具体的なデータを得ることが目的でした。

調査結果の要点


1. 排泄の介助に対する負担感


調査によると、昼夜問わず、介護家族の約3人に1人が排泄の介助に対して負担を感じていることが分かりました。他の介助、具体的には食事や入浴に比べても、排泄介助の方が心理的、身体的な負担が大きい傾向にあります。

2. 夜間のおむつ交換の負担感


特に夜間に行うおむつ交換に対しては、62%を超える介護家族が「非常に負担を感じている」と答えており、これが睡眠の質にも影響を及ぼすことが示唆されています。

3. おむつに関する問題


おむつに関連する主な課題は、1位が「コスト負担(51.1%)」、同率1位には「尿や便が漏れる(51.1%)」、3位には「においの問題(47.7%)」が挙げられています。これに加え、ごみの問題も要因となっており、介護家族の生活環境に多面的な影響を与えていることが伺えます。

4. おむつ選びの難しさ


介護家族の半数以上が「どのタイプのおむつが良いかわからなかった」と感じており、おむつ選びに関する情報が十分に届いていないことが顕著に表れています。

5. ケアマネジャーの観点


ケアマネジャーも実際におむつ導入時の拒否経験があるものの、比較的少ない結果が見られました。おむつに対する心理的抵抗感としては、「ご本人が恥ずかしいと感じる(64.5%)」という意見が多かったことも気になる点です。

6. 商品デザインに関する意識


多くのケアマネジャーは、商品の見た目が抵抗感に影響を与えると回答しており、47.1%が「おむつらしくないデザインであれば抵抗感が軽減される」と感じていることが明らかになりました。

7. ブランド認知度


調査によると、介護家族とケアマネジャーの間で最も認知度が高いブランドは「ライフリー(ユニ・チャーム)」で、次いで「アテント(大王製紙)」が続きます。

総合的な考察


調査から浮き彫りになった介護家族の負担感やおむつ選びの悩みは、今後の介護サービスの向上に向けた大切な課題となります。おむつのデザインや機能、情報の普及を通じて、介護家族の負担を軽減することが求められているといえるでしょう。安心介護やケアマネドットコムで提供されるコミュニティを通じて、各社製品の情報を集め、介護家族の実態を把握し、ニーズに応えるサービスの発展に貢献していくことが期待されます。


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