建機の無人化を身近に!
2025年8月、株式会社レンタルのニッケンが新たに展開するサービスが注目を集めています。この度、同社はARAV株式会社が手掛けた自動運転油圧ショベル「ヨイショ投入くん」のレンタル提供を開始することを発表しました。このサービスは、建設業界における人手不足や技能継承といった課題を解決する重要な一歩です。
レンタル提供の背景
建設業界では、慢性的な人手不足が問題となり、高齢化も進む中で技能の継承が急務となっています。これに伴って、建機の自動化やロボティクス技術は、安全性を高めるだけでなく、生産性向上にも寄与する革新的なソリューションとして注目されています。しかし、自動化された建機はその導入コストが高く、特に中小規模の企業にとっては 背負える負担ではありませんでした。
そこで、株式会社レンタルのニッケンは「まずはレンタルで試す」というアプローチを実施し、中小企業でも手軽に自動化技術に触れられる環境を提供します。
「ヨイショ投入くん」とは?
「ヨイショ投入くん」は、ARAV株式会社が開発した油圧ショベルに搭載された自動運転システムを利用した装置です。このショベルは、プラントやリサイクルヤードにおける投入作業を無人化できる設計がなされており、LiDARやIMUなどの先進的なセンサーによって周囲の状況をリアルタイムで把握。最適な掘削および排土動作を実行することができます。これにより、作業の安全性が高まり、効率的にプロセスを進めることが可能です。
レンタル新サービスの詳細
レンタルは2025年9月1日に始まります。対象となる機種はCAT320、ARAV製 Model Eにて後付け方式が採用されています。レンタル提供地域は全国の主要拠点で、今後さらに拡大していく予定です。プラント、ヤード、再資源化施設などの投入工程全般に対応するこのサービスは、多くの現場のニーズに応えるものになっています。
今後の展開
レンタルのニッケンは、全国で築いた建機ネットワークを活かし、「ヨイショ投入くん」の導入支援や保守体制の強化を進めていきます。また、実際の運用から得られたフィードバックを基に、より多様なニーズに応えるカスタマイズ機や応用機種の取り扱いも検討中です。レンタルのニッケンとARAV株式会社は、建設業界の省人化と安全性向上に寄与することを目指し、今後も良好な連携を維持していくことでしょう。
ARAV株式会社について
ARAV株式会社は、建設機械の遠隔操作や自動運転ソリューションの開発を行い、安全で安心な作業環境の実現に努めています。これまでの技術とノウハウを活用し、さまざまな分野において有意義なソリューションの提供を目指しています。
- - 会社名: ARAV株式会社
- - 本社所在地: 東京都文京区向丘2-3-10 東大前HiRAKU GATE9階
- - 設立: 2020年4月1日
- - 代表者: 白久レイエス樹
- - 公式サイト: ARAV公式HP
無人化技術が生産性を飛躍的に向上させる未来が、少しずつ現実のものとなりつつあります。