メットライフ生命がアセットオーナー・プリンシプルを受け入れ変更への対応を表明
メットライフ生命、アセットオーナー・プリンシプルの受け入れを表明
メットライフ生命保険株式会社が、政府が推進する「アセットオーナー・プリンシプル」の受け入れを正式に発表しました。この原則は、受益者の最善の利益を念頭に置いた資産運用の責任を果たすための共通のルールを示すものであり、日本におけるアセットオーナーシップ改革の一環です。2024年8月に策定されたこの取り組みは、経済環境や金融市場に配慮した運用方針を定めることの重要性を説いています。
メットライフ生命のディルク・オステイン代表は、「ともに歩んでゆく。よりたしかな未来に向けて。」とのパーパスを掲げ、顧客の最善の利益を追求した資産運用を行う姿勢を強調しています。これまで、同社は安定した保険金の支払いを目的としており、適切なリスク管理のもとでの分散投資を行っています。この取り組みは、アセットオーナー・プリンシプルに基づいてさらに強化されることでしょう。
アセットオーナー・プリンシプルの具体的な取り組み
メットライフ生命が今後取組む方針は、アセットオーナー・プリンシプルの以下の原則に基づいて進められます。
原則1: 運用目的の明確化
アセットオーナーは、受益者の最善の利益を考慮し、運用目的を明確に定める必要があります。メットライフ生命では、将来の保険金を安定的に支払うことを最大の目的とし、これに基づく運用方針を策定します。また、経済環境の変化に応じて見直しを行い、状況に合った投資計画を毎年策定します。
原則2: 専門的知見の活用
アセットオーナーは進化する市場に応じて、専門的な知見を活用することが求められます。メットライフ生命では、資産運用担当責任者の設置や、専門知識を持つ人材の育成を通じて、資産運用体制を強化していきます。これにより、投資判断やパフォーマンス評価などが適切に行われます。
原則3: リスク管理の重要性
運用方針に基づき、適切なリスク管理が不可欠です。特に委託運用を行う際は、利益相反を適切に管理し、最適な運用委託先を選定します。メットライフ生命では、資産運用部門だけでなく、独立した組織でのリスク管理体制も構築しています。
原則4: ステークホルダーへの情報提供
運用状況の透明性を保つため、ディスクロージャーを行い、ステークホルダーへの情報提供を積極的に行っています。これにより、透明性のある運用を通じて、信頼性を高めていきます。
原則5: スチュワードシップ活動の実施
受益者の利益を守るために、スチュワードシップ活動を実施し、投資先企業の持続的成長を支援します。メットライフ生命は、日本版スチュワードシップ・コードの受け入れに積極的に取り組んでおり、取り組み方針や報告書を公開することで透明性を確保しています。
メットライフ生命について
メットライフ生命は、1973年に日本で営業を開始した外資系生命保険会社であり、現在は米国メットライフの日本法人として、個人や法人の顧客に幅広い保険サービスを提供しています。革新的な商品を通じて、多様なリスクに対応し、顧客に寄り添ったサービスを心掛けています。今後もアセットオーナーとしての責任を果たし、安定した資産運用を続けることを誓っています。