宮城県ものづくりセミナーが成功裏に終了
2024年11月と12月に開催された「ものづくり産業技能向上・人材育成支援セミナー」が、宮城県仙台市にあるTKP仙台西口ビジネスセンターで行われました。3日間にわたるこのセミナーには、地域のものづくり企業の経営者や教育担当者が集まり、盛況のうちに終わりました。今回のセミナーは、宮城県の経済商工観光部が一般社団法人中部産業連盟に運営を委託して実施されました。
セミナーの概要
第1回:技能を伝え、活用するための会社の風土・体制づくり
- - 日時:2024年11月6日(水)13:30~17:00
- - 対象:宮城県内のものづくり産業関連企業の経営者、教育研修担当者
セミナーでは、参加者が自社の取り組みを共有しながら、技能向上や人材育成の必要性を認識し、解決の方向性を探るディスカッションが行われました。プラスエンジニアリングの取締役、浅野謙一郎氏の講演では、自社のDX(デジタルトランスフォーメーション)に関する技能向上施策が紹介され、受講者から高い評価を受けました。参加者からは、「多様な業種と交流できた」「新たな教育計画のヒントが得られた」といった声が寄せられました。
第2回:技能を継承し、人を育てる計画づくりとツールの整備
- - 日時:2024年11月28日(木)13:00~17:00
- - 対象:現場責任者、教育研修担当者
この回では、教育計画の策定と必要なツールの整備方法について学びました。再び浅野氏が事例を交えた講演を行い、教育現場での実践的な課題解決法を共有しました。参加者からは、「自職場でも取り入れたい」「スキルマップの見直しが必要だと感じた」との意見があり、実務に直結する内容が求められていることが伺えました。
第3回:技能を相手に継承するための仕事の教え方
- - 日時:2024年12月6日(金)13:00~17:00
- - 対象:現場責任者、熟練技能者
最終日には、実践形式の演習を中心に、相手が仕事を覚えるための教え方を学びました。模擬作業を利用しながら、効果的な伝え方や教え方のステップについて学ぶことができ、参加者の間で活発な意見交換が行われました。「OJTのレベルが上がる」「段階法を用いた教え方が役立つ」といった感想が多く聞かれ、自社へ持ち帰って活用しようという意欲が感じられました。
参加者の声
各セミナー終了後には、参加者からのフィードバックがあり、多くの方が今後の業務に活かす意欲を示しています。「ディスカッションを通じて新しい視点が得られた」「他業種の取り組みが参考になった」といった声が上がり、セミナーを通じて得た知識やノウハウを持ち帰ろうという姿勢が印象的でした。
主催者からのメッセージ
このセミナーは、地域のものづくり産業のさらなる発展を目指して実施されました。参加者同士の交流を通じて、知識と経験を共有する場としての役割を果たしました。今後もこうした取り組みを継続し、実務に役立つ内容を提供していく所存です。詳細については、宮城県経済商工観光部の公式サイトをご覧ください。
宮城県経済商工観光部産業人材対策課
宮城県公式サイト
一般社団法人中部産業連盟
中部産業連盟公式サイト