AI活用提携の発表
2025-04-14 10:22:39

日本システム開発とクリューグル、組込みソフトウェアの未来を切り拓く提携

日本システム開発とクリューグル、資本業務提携を発表



2023年、日本システム開発株式会社とクリューグル株式会社が資本業務提携を締結しました。この提携は、製造業の組込みソフトウェア開発の現場において、プライベートAIと先進的なコード検索プラットフォーム「Krugle」を普及させることを目的としています。これにより、業界のデジタル化を推進する新たなビジネスモデルの構築を狙っています。

提携の背景と目的



製造業においては、生成AIの活用が期待される一方で、公開型の大規模言語モデル(LLM)への不安を抱くユーザーが多いという現実があります。日本システム開発の代表取締役社長、伊藤健文氏は、プライベートLLMをエンジンとする「Krugle」が、この市場のニーズに応えられると考えています。クライアントと密接に連携を続けることで、より安全で効果的なソリューションを提供していく方針です。

一方、クリューグルの代表取締役社長、川北潤氏は、Krugleの特長として、セキュアでありながらもプログラム言語に特化したプライベートLLMを活用し、日本の組込みソフトウェア開発分野に大きな影響を与えると自信を示しています。

新たなサービスの展開



この提携の大きな特徴は、単なる販売代理店契約にとどまらない点です。日本システム開発は、「Krugle」を基盤にした新しいサービスやオプション製品を開発を計画しており、それによって製造業の競争力向上を図ります。

現在、静的解析ツールを使用して指摘されたコードの修正作業を自動化する取り組みも進行中です。具体的には、KrugleのLLMと開発中の専用のRAGを連携させ、膨大な修正作業を効率化します。これにより、特に組込みソフトウェアの開発現場において慢性的な人材不足への対策を講じる予定です。

展示会での発表



日本システム開発は、2025年11月にパシフィコ横浜で開催予定のEdgeTech+2025に出展し、オプション製品のβ版発表を計画しています。この展示会は、自社の技術力を業界にアピールする絶好の機会となるでしょう。

組込みソフトウェア開発の現状と課題



組込みソフトウェアの開発には、MISRA-CやCERT-Cといったコーディング規約があり、これを遵守することで一定の安全性を確保しています。しかし、規約による膨大な修正作業が発生しており、業界全体で多くの課題に直面しています。このような現状を打破し、よりスマートな開発環境を提供することが、今回の提携の大きな目的です。

未来の展望



日本システム開発とクリューグルの資本業務提携は、製造業のデジタル化とソフトウェア開発の効率化を促進する力強い一歩です。両社は、パートナーシップを通じて市場からのフィードバックを受け取り、Krugleプラットフォームを進化させていくことで、日本の組込みソフトウェア業界の発展に寄与することを目指しています。

この取り組みが実を結び、製造業の未来に新たな風を吹き込むことを期待しましょう。

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